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| 2006年から、「宮崎の高校野球の現状」と言うコンテンツで宮崎の高校野球について紹介してきましたが、かなりボリュームアップしメモリーが一杯になりました。そこで続編を設けました。 ここでは「宮崎 の高校野球第2章」として、私が得た情報を紹介していきます。さして実のある情報かどうか、 最近仕事が忙しく、つい先日終了しました第90回全国高校野球選手権宮崎大会もほとんど観ることが出来ませんでした。そんな状況下で、気の利いたコメントが出来るのかいささか疑問ですが『ヘタの横好き』と、笑ってください。 自らの情報網を駆使して独断と偏見を交え書き連ねていきます。 気が向いたときサイトを除いて頂ければ幸いに存じます。 あくまで宮崎県勢の全国大会での躍進をひたすら願って立ち上げたサイトですので、ヒイキの引き倒しのような記述は控えたいと言うのがサイトポリシーです。 気がついた点、情報がありましたら宜しくお願い申し上げます。 |
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| 北海道を宮崎から紹介〜to 宮崎の立体魚拓 北海道の温泉まとめて 紹介 北海道の名産品紹介 JR北海道の紹介 北海道の高校野球 北海道の祭り紹介 北海道の植物、気候を 通して 北海道釣りへの憧れ 宮崎の温泉紹介 宮崎でクラシックカー 宮崎の名産品の紹介 宮崎の旅・名所旧跡 宮崎の名所・旧跡no2 宮崎名所旧跡洗い出し 宮崎の奥の狭い道 宮崎・名所no5 宮崎の名所旧跡06 宮崎の名所散策第7弾 R九州の紹介 宮崎の高校野球 宮崎の高校野球2 宮崎の祭り紹介 宮崎の植物をランダムに紹介 宮崎は花がいっぱい!! 宮崎はバラがいっぱい!! 宮崎の気候を紹介BR> 台風被害2005年14号台風 宮崎の釣りの紹介 亀と白の釣行バトルin宮崎 一口釣り情報in宮崎・門川 父の遭難と奇跡の生還in宮崎 プロフィール TOPへ リンク集 ![]() ![]() |
若干失礼ながら、意外な気がする一方で、準決勝までの戦い方がまるで違っていますので決勝戦でどんな展開が待っているのか大変楽しみでもあります。 まさに筋書きのないドラマを堪能出来そうな一戦です。 準決勝 宮崎第一‐佐土原高 7月27日第1試合=サンマリン宮崎=
強いて挙げると、投手力でしょうか。 主戦福中涼を押しのけ2年生左腕の倉岡竜司が、投げるたびに大きく成長し第一の押しも押されもしないエースとして、この大会で大車輪の活躍をしています。 制球が安定していて内角を鋭く突く強気のピッチングとランナーを出しても点をやらない粘りの投球が、味方の反撃を引き出し快進撃の源になっています。 準々決勝の宮崎日大戦は毎回のように無死から走者を背負いながらも、初回の2点だけに抑え、準決勝の佐土原高戦では序盤から劣勢を強いられる中、耐えに耐えて味方の反撃を待ち延長戦をモノにしました。 右の福中も決して悪くはありません。 コントロールが身上で内外への絶妙な配球で打者を打たせて取る投球が特徴です。 今大会は2回戦の対泉ヶ丘戦で登板し被安打5に失点2と好投、完投勝ちを収めています。 充実した投手陣と比べて打線は物足りません。 ここまでのチーム打率は2割5分8厘。 勝負強いかと問われると答えに窮します。 頼りになるのは2年生の井上椋介と調子を上げてきた前田尚輝くらいでしょうか。 大会に入って不振を極めていた主砲・浜崎孝太郎が準決勝で2安打放ったのは好材料でしょう。 宮崎第一は12年前、大会ナンバーワン右腕・藤崎紘範投手を擁して、本気で甲子園キップを目指していました。 準決勝までの藤崎投手の好投からすれば、手を伸ばせばすぐ目の前にあった甲子園と言う夢の世界です。当時、学校を挙げてその夢を取りにきました。 しかし、日南学園の打棒の前に夢は打ち砕かれ、その後甲子園はほとんど無縁の遠い彼方に行ってしまいました。 延岡・土々呂中から入学した藤崎投手は、宮崎第一出身では初めて、その年のドラフトで近鉄バッファローズに指名され入団、活躍が期待されました。 しかしながら、華々しい活躍までは至らず約10年間プロで働いた後、3年前に退団しました。 あれから12年。 今年のチームはどこかあの時のチームに似ています。 監督も同じ阿久根真二氏、ただ、二人三脚でチームを指導していた的場仁顧問は退いていますが・・・。 当時も投手力があり打撃は今ひとつ。 12年越しのリベンジ、憧れの夢舞台は、またまた目の前にぶら下がっています。 こんどこそ、こんどこそとナイン、学校関係者はさぞ力が入っていることでしょう。 準決勝 決勝 宮崎商業‐延岡学園 7月27日第2試合=サンマリン宮崎=
打力、投手力、守備力どれを取ってもよく仕上がっています。 その中で守備力の素晴らしさはピカ一でしょう。 三遊間、二遊間を中心に難しいゴロを難なくさばき、外野は強肩、状況判断に優れています。 この大会ノーエラーは、野手の軽快な動きを見れば納得です。 一方、打撃陣ですが、この大会を通してのチーム打率3割1分2厘は、決して高い数字ではありません。 しかし、これは宮崎工業・浜田智博投手、日向高・鈴木隆、志賀、中村の3投手の継投などレベルの高い投手との対戦が多いからに他なりません。 準決勝戦ではMaxが150kmに迫ると評判の大会ナンバーワン右腕、宮崎商業の2年生・吉田奈緒貴投手を打ち込み、6回で12本の長短打を浴びせ、ここまで無失点の剛腕投手から8点を奪いコールドで勝ちを収めています。 トップの黒木亮太が切り込み、2番・長池城磨が器用にバットを操り、中軸の押川龍太、浜田晃成、小代康禎の破壊力、下位に回る横山優、中嶋、矢野丈裕の各選手もシュアーで力強い打撃を見せます。 守りと攻めが好調で、そこに安定した投手力が加われば磐石でしょう。 その一翼を担うのがエースの左腕・坂元悠貴投手。 3回戦の日向高で8回、準々決勝の宮崎工業戦で完投、準決勝は7回を投げて自責点はわずか1と非常に安定しています。 特にコントロールがよく打者を早めに追い込み、的を絞らせない投球が光っています。 ストレートは、よく切れており対戦する多くの打者は威力のある直球に差し込まれて凡打の山を築いています。 両輪を担うもう一人の左腕・小田原利樹投手は身長170cmに満たない小柄な投手ですが、制球力があり安心してみていられるピッチャーです。 今大会では、初戦の妻高との一戦に先発し5回を投げて被安打2失点ゼロと好投しました。 その後登板の機会がなく、いつでもスタンバイの状態です。 こう見てきますと、戦力的には延岡学園の方が上回っていますが、やってみないと分からないのが高校野球です。 しかも勝てば憧れの甲子園出場が決まる決勝戦です。 精神的なモノが大きなウェートを占めるはずです。 やはり、先取点を取った方が俄然有利でしょう。 2日間、雨で待たされた選手達の思い切ったプレーを期待します。 23日にベスト8が決まりました。 3回戦で敗退した第四シードの日向学院を除くと予想されたチームがほぼ順調に勝ち上がっています。 第一シードの日南学園は、初戦の対延岡高は久しぶりの実戦ということもあって、投打とも今ひとつの出来でしたが、2戦目の宮崎学園戦は本来の打撃が戻り4三塁打と本塁打の長打攻勢で10点を挙げコールド勝ちしています。 ただ、左腕エースの古市は持前の速球が走り、6回まで投げて被安打2と、数字の上ではまずまずですが球道が定まらず、ボールが先行する場面が多く見られました。 力の均衡した上位戦はわずかなコントロールミスが命取りになります。 第3シードの宮崎商業は、課題だった打線の充実が際立ちます。 上位の平野、中尾の好調な打撃でチームを引っ張り中軸から下位まで満遍なく当たっていて1、2戦ともにコールド勝ちを収めています。 投手陣は2年生の注目の右腕・吉田奈緒貴が安定しています。 濱田監督は、富山・山崎・黒木の控え投手も積極的に起用、いずれの投手も期待にこたえてまだ相手に点をやっていません。 センバツに出場した第2シード・宮崎工業は、打線にあまり破壊力はありませんが、初戦6個、3回戦も2個と得意の機動力を駆使して自分たちの野球で勝ち上がっています。 これまでの2戦目とも主戦・浜田が一人で投げ抜いていますが、センバツ出場校の宿命でしょうか、浜田投手がライバル校に徹底的に研究されています。 控えの投手がどうなのか気になるところです。
2年生大型右腕・武田は、肉眼で見ても直球は145kmを超えているような威力のある球と鋭く変化するスライダーで相手打線を抑え込んでいました。 新人戦準優勝の延岡学園は投打とも好調です。 特に故障上がりの主戦左腕の坂元の復活が好材料でしょう。 3回戦、日向高との一戦で8回を投げて被安打2の失点ゼロ。 同じく左腕の小田原も初戦で5回をゼロ封しており投手力は万全です。 8強戦以降大きな力になるはずです。 打線は主砲の濱田を中心に秋の新人戦から不動に近いメンバーが名を連ねており、確実性と破壊力を持ち合わせています。 宮崎大宮は、過去1年の公式戦で2度ベスト8に進出した自信がみなぎっています。 初戦の高千穂高戦では、土壇場まで劣勢だった試合をひっくり返しサヨナラ勝ち。 勢いを次戦の日章学園との戦いで如何なく発揮しました。 主戦・立元が内外角に球を散りばめ打たせ取る投球でリズムをつかむとバックはノーエラーで日章学園の焦りを引き出し、攻めては送りバントやスクイズなど小技で挙げた得点を守り切り8強進出です。 いかにも高校生らしいチームでしょう。 びっくりしたのは、佐土原高校です。 大会前から全くのノーマークでした。 初戦こそ西都商業エースに抑えられたものの2戦目で昨年の優勝校・都城商業に、一時は6点差を付けれられていたのを七回裏7点を挙げ一気に逆転、勢いに乗りました。 3回戦も日南高校に終盤追い上げられ1点差から突き放すなど、2試合連続二桁安打と打線が好調です。 投手陣も甲斐、柏田、黒田、郡司と豊富でいずれの試合も継投で乗り切っています。 黒木優也、金丸将也の左右両輪の好投手を擁して甲子園に行ってから早や6年ですか。 果たして、今年はどうなるでしょうか。
ここで波乱です。 第1シードの日南学園が、ノーシードの佐土原高校に1−2で敗れました。 続いて第2シードの宮崎工業も延岡学園に1−2と接った試合をモノにすることが出来ず、春夏連続の甲子園出場はなりませんでした。 第3試合は第3シードの宮崎商業が、ヒット3本とこれまでの打撃がウソのように宮崎大宮のサイドスロー・立元投手にてこずりましたが、六回裏に挙げた「虎の子」の1点を、吉田奈緒貴投手の好投で守り切り4強へ進出しました。 負けた日南学園も宮崎工業も好投手を擁し守備での持ち味は十分に発揮しましたが、少し骨のある投手と対戦した時は打線が沈黙してしまう。 この辺りが今年のどの学校にも共通する特色だと思います。 今年の大会は口てい疫の影響で開幕前の2ヶ月間、対外試合が出来ず実戦経験の無さが指摘されていましたが、ここへ来てその影響が出たと言うところでしょうか。 劣勢に回されたときや緊迫した場面など、ここぞと言う時にそれを跳ね返すだけの経験が足りなかった、つまり精神的な面が今ひとつと言うことが出来ると思いました。 そして準々決勝のもうひとつの試合は、波に乗って投打とも成長著しい宮崎第一が宮崎日大を倒して、ベスト4最後の椅子を手中に収めました。 宮崎日大は、一回裏、二死からの3連打で逆転したまではよかったのですが、二回から毎回のように無死の走者を出しながら、結局1点も取れず、その間に宮崎第一に逆転を許しそのまま押し切られました。 これで4強が出揃いましたが、優勝の行方はまだまだ分かりません。 熱い熱い戦いはいよいよ佳境を迎えます。 これまで試合のある学校の選手と野球部員、保護者だけに限られていた入場制限が準決勝戦と決勝戦は、口てい疫の非常事態宣言が7月27日の午前0時に解除されることから、観客を入れて試合が行われることが正式に決まりました。 口てい疫の発生がなければという条件は付きますが、ファンにとって朗報です。 言うまでもなく戦う選手たちにも一足遅れにはなりましたが、朗報になることでしょう。 第92回全国高校宮崎大会は7月16日に「サンマリンスタジアム宮崎」と「ひむかスタジアム」を使って出場51チームが「憧れの甲子園」目指して熱戦を展開します。 今年は口てい疫が猛威を振るい、しかもまだ完全に終息した訳ではありませんので、試合観戦は当該試合の選手と保護者に限られる異例の無観客試合として行われます。 開幕前の15日、宮崎市熊野の県総合運動公園内にある両球場では、高野連の関係者や報道関係の人々が少しでも良いコンディションで試合をしてもらおうと、グランド整備や報道体制の準備、飾り付けと、湿度80%を超えるまるでサウナの中のような中、汗びっしょりになりながら黙々と作業に精を出していました。
このままの状態が続けば、7月27日の午前0時に非常事態解除の宣言がなされます。 宮崎県高校野球連盟は、あくまで口てい疫のまん延防止、感染防止のため緊急の措置として無観客で試合をすることを決定しました。 決勝戦が行なわれるのは7月28日です。 つまり、口てい疫の安全宣言がなされる予定の次の日に当っています。 この日には、一般観客もスタンドで観戦できるはずです。 このまま悪魔の病気の終息を願わずにいられません・・・・。 16日に開幕した宮崎大会ですが、初日から波乱が起きています。 投打とも高いレベルでバランスが取れていると評価の高かった宮崎農業が、宮崎学園の前に3−10とコールドで敗退しました。 ここにも2ケ月間も対外試合が出来なかった影響が出ているのでしょうか。 一方、学校の統廃合で姿を消す日南工・振徳と日南振徳商・農林の一戦は3-3のまま延長までなだれ込み、15回を戦って引き分け。再試合になりました。 こちらは学校名がなくなるので最後の夏を思う存分戦おうと両チームが死力を尽くした結果でしょう。 もう一度両校とも戦えるのは何よりの思い出になることと思います。 第92回全国高校野球選手権大会が8月7日に阪神甲子園球場で開幕します。 今、全国津々浦々で夢舞台出場を目指して球児たちの「熱い戦い」が繰り広げられています。 しかし、7月10日開幕するはずだった今年の宮崎大会は、開会が7月16日まで延ばされ、大会の華である開会式が行われず、試合観戦は野球部員と父兄だけ。 一般観客は観ることが出来ない無観客の異常な中で開かれます。 かって、こんなことがあったでしょうか。 少しこのことに触れてみたいと思います。 4月20日、宮崎県央の、のどかな農村で飼っていた水牛に異常がみつかり検査した結果、その牛が口てい疫に罹っていたことが判明しました。 今から10年前、「こうていえき ? どこかの国の王族に何かあったのか・・・。」 宮崎と北海道で聞き慣れない名前のこの病気に感染した牛がみっかったと言う報道を聴いた時そう思ったものでした。 あの時は実に92年ぶりの国内感染と言うことで、口てい疫がどんな病気でどうなっていくのか知る由もありませんでした。 宮崎で3軒の農家で34頭、北海道で700頭余りの牛を殺処分しただけで、それ以外への拡散を抑え、一般生活にはほとんど影響を及ぼさずに終息しました。 ですから今回、口てい疫が発生しても前回の例のごとく、どんなに恐ろしい病気かなど気にも留めず、対岸の火事的な見方で推移を見守っていました。 これより先の4月14日、宮崎県高等学校野球連盟総会が開かれ退任する松元泰理事長の後任として猪股整氏(佐土原高)が8代目の理事長に就任しました。 早くから「次の理事長は猪股氏で決まり。」と言われていたほどの人望があり、母校の高鍋高校では監督として昭和58年夏の甲子園に出場するなど実績豊富な、野球とともに人生を歩んできた根っからの野球大好き理事長です。
猪股新理事長の忙殺がこの時はじまりました。 口てい疫は5月のゴールデンウィーク辺りから爆発的な広がりを見せ、牛・豚を飼っている農家はもちろん、一般の人々にもその影響が大きくのしかかってきました。 5月18日に宮崎県の東国原知事が県下に非常事態を宣言すると、一気に緊張が高まりました。 球児たちにも影響が出始め、5月下旬、まん延下にあった高鍋農業高校の実習用の牛・豚が感染し、飼っていた牛53頭、豚281頭の計334頭が殺処分され、野球部グランドのセンター後方の学校用地に埋却されました。 高野連は事態の悪化を受け、5月下旬から始まる、年間5つの公式大会のひとつである県選手権大会の地区予選と本大会の中止を決定。 続けて5月27日には宮崎県全域で終息宣言が出るまで対外試合、他校との合同練習の自粛を打ち出しました。 目に見えない敵がすべてを台無しにし、高野連、高校球児を振り回しだしました。 まさに前代未聞の事態です。 「果して夏の本番は大丈夫なのでしょうか・・・・。」 夏の大会の開催を危ぶむ声が至るところから起きました。 多くの関係者や県民がまん延防止のためウィルスに立ち向かいますが、その勢いが一向に衰える気配がないまま事態は悪い方へ推移していきました。 そして、6月15日に開かれた「夏の大会」運営委員会の中で開会式の中止が決定されました。 6月24日、開かれた組み合わせ抽選会も従来の部長、監督、主将の一校3名出席から、部長、監督のいずれか一人出席に変更されました。 そうした中、ついに夏の大会会場に予定していた「生目の杜運動公園アイビースタジアム」のすぐ近くで口てい疫に感染した牛がみつかりました。
「夏の高校野球」は崖ッ渕に追い詰められました。 それでも抽選会はなんとか終了、試合会場は県の総合運動公園内にある「サンマリンスタジアム」と新たに前の市営球場だった「ひむかスタジアム」を追加、「アイビースタジアム」も制限解除後の使用を見込み会場に充てる措置が取られました。 ただ、事態が動いていますので7月1日に臨時の理事会を開いて、そこで再度日程について話し合うと言うことを申し合わせました。 高野連としては大会実施を前提に最善の策を模索、出来れば観客を入れてやりたいと言うのが本音でしょうが、何しろ法定伝染病が相手、先の見通しが立たない中ではこまめに情報を収集して事に当たるしかありません。 そして、最後の決定を行なうはずの7月1日の臨時理事会で、日程が大きく動きました。 当初の開会日7月10日が、なんと7月16日まで先延ばしされました。 根拠は、今後新たな口てい疫の発生がなければ7月16日午前0時を持って、県内全域で移動搬出制限区域が解除される見通しのためだからです。 つまり、この時点で県内の口てい疫禍に終息宣言が出ると言うことです。 この最終決定には安全が宣言されてたくさんの父兄、友人、観客の見守る中で思い切りプレーさせたいと言う高野連の願いが込められています。 ただ、大幅な延期で全国大会までの時間がなくなるので、日程消化を早めるために前出の3会場で試合を行うとのこと。
これでようやく夏の大会を開催するすべての準備が整いました。 理事長はじめ高野連の役員諸氏も、ホッと胸をなで下したことでしょう。 しかし、すべては今後口てい疫の感染発生がないと言うが条件つきますが・・・・・。 恐れていた事態は、最終決定を行った4日後にやってきました。 宮崎市跡江の農家で口元が、ただれた牛が発見されました。 口てい疫の発生です。 場所はアイビースタジアムのすぐ近くです。 これでアイビースタジアムの使用は絶望的になりました。16日に終息宣言が出る見込みでしたが、これも先延ばしになってしまいました。 そして、7月6日に開かれた緊急役員会で、とうとう観客を入れないで試合を行う異例の無観客試合での大会開催が決まりました。 ただ、試合を行う学校の野球部員と保護者は学校発行の許可証を持参、会場入り口で消毒を行い学校単位で行動することで観戦を許可するとの結論に達しました。 4月の口てい疫発生から3ケ月が経過しましたが、一時の爆発的な感染拡大は収まったかにみえます。しかしながら、今回の口てい疫ウィルスは非常に感染力が非常に強いと言われています。 今の時点では7月16日開会、7月28日決勝と一応のスケジュールは整いましたが、まだまだ油断する状況にはありません。 猪股整理事長も、就任とほぼ同時に口てい疫が発生。 この3ケ月は、ほとんどその対策に追われたと聞いています。 願いがかなうとするならば、このまま何事もなく大会を迎え、7月27日に移動搬出制限区域が解除され、28日の決勝戦はなんとしてでも観客に観てもらえる状況になってほしいものです。 5月18日の県下非常事態宣言を受け、直後に迫っていた県高校野球選手権が中止になり、さらに対外試合、合同練習の自粛が追い打ちをかけました。 例年ですと、週末の2日間、ほとんどの学校が県内外で練習試合を組み、夏へ向けて戦力を整えていく大事な時期に当たりますが、今年はそれがありません。 新入生が入ってくる前の4月初めに春の九州大会県予選が行われてからこの方、夏の前哨戦として位置付けられていた県選手権が中止となったため、各学校ともぶっつけで本番を迎えることになります。 対外試合自粛から夏の大会まで約2ケ月。 伸び盛りの選手たちにとって実戦経験が出来ないと言うことは、どんなことでしょうか。 かってこのような経験をしたことがないので各学校の指導者にとっても、戸惑いがあることでしょう。 自チームの戦力を見極める一番の方法は試合をすることです。 それもチーム内の紅白戦より、他校との練習試合、それより公式戦と。 緊張感がより高まるような戦いの中で選手は自信をはぐくみ、より上のレベルへと成長していくと思います。
もしかすると、ナイン同士でまたは家に帰って家族に愚痴をこぼしているかもしれません。 この難題に直面している各チームの部員の気持ちは痛いほどよく分かります。 こんな状況にあっても県内の強豪校や私立高校は部員が多くグランドもしっかりしていて、紅白戦はいつでも出来る環境にあります。 ただ単に紅白戦を消化するだけでなく、より緊張感を持たせるために、イニングごとに実際の試合で想定される場面をイメージさせたり、高野連に所属する審判を呼んで主審をやってもらったり、父兄を中心に多くのファンに観戦してもらったり、実際に公式戦で使うユニフォームに背番号を付けて試合したりと、ありとあらゆるアイデアを出してこの難局を乗り切ろうとしています。 ただし、これもある程度の部員がいて初めて出来ること。 加盟校の中には紅白戦さえできない少ない部員の学校も多くあります。 部員が足りても今年入ってきた新入部員が多くを占める学校もあります。 また、学校の統廃合で連合チームを作っている学校もありますが、そもそも他校との接触ができないため練習さえままならない状況に置かれています。 各校それぞれに、多くの悩みを抱えていますが、少し視点を変えて、現在、球児が置かれている状況を見ますと悪い面ばかりでもないような気がします。 確かに試合が出来ないことは球児にとっては苦痛以外のなにものでもありません。 毎日の練習も様変わりでしょう。 しかし、要は考え方。 じっくり今の状況を頭に浮かべて発想を切り替えることで、マイナス要素をプラスに転じることも出来ると思います。 守備練習、打撃練習、投球練習の基本練習のほかにランニング、筋肉トレーニング、座禅、妄想など野球以外の身体を鍛えるトレーニングの量が増えて、知らず知らずのうちに体力、精神力が強化されることが考えられます。 いつもは夏が近づくにつれ、試合数が増え練習がハードになり、多くの選手が故障を抱えて試合に臨む話しはよく聞きます。 主力級の投手が投げ過ぎによる肩痛、ひじ痛、膝痛、腰痛などで野球生命を棒に振ったり、試合に出られなかったり、接触プレーで捻挫したり、骨折したり、アキレス腱を切ったりと、今の時期になればどこの学校でも何人かは必ずいます。
また、遠征や試合が続き疲労が蓄積したまま本番を迎える選手も今年は少なくなるはずです。 さらには毎日の単調な練習を続ける中で、自分の欠点だった投手であれば制球難やスピード不足、野手ならば守備力や打撃力アップなどテーマを決めてじっくり取り組むことによって見違えるような成長を遂げる選手も現れるような気がします。 遠征が減れば、この不況下保護者にとって出費も減らすことができるでしょう。子供のため金に糸目は付けないとは言え家計は助かります。 ところで、夏の宮崎大会でいつも感じるのは、投手の体力、スタミナの無さです。 炎天下で試合を重ねていけば当然体力を消耗します。 それでも県大会では通用しますが、甲子園で勝ち上がることが出来ないのは、何試合も投げ抜くだけのスタミナがないからと言えます。 疲労が溜った状態で通用するほどトップクラスのチームは甘くはありません。 別の言葉で言うと、全国大会で何とかベスト8までは行けてもその上の壁を突き破れないのは、やはり投手力が弱いからだと思います。 今年の県大会の場合は日程が詰まっているので試合間隔が狭まります。 ですのでいつも以上に投手に負担がかかってきます。 強豪と言われる中で投手層の厚いチームはより優位に試合を進めることが出来ると思います。 有力校はどのチームにも柱になる投手が複数いますが、今年は試合で投げる機会がない分肩の負担は例年と比べて格段に軽いでしょう。 大会が始まり試合勘を取り戻していけば県大会はもちろん、甲子園でも(疲労やケガが少ない分)活躍することが期待出来ます。 何より故障の減少は、選手の将来に間違いなくプラスとなって跳ね返ってきます。 さらには、連日伝えられてきた口てい疫の悲惨なニュースが、自分たちにも大きな影響を与えることでより身近な問題として心に残り、人の痛みが分かるひとりの人間として成長することが出来ると言う高校野球の教育的な側面も見逃せません。 口てい疫の発生が、このままなければ7月16日、宮崎大会が開幕します。 前述のように、5月下旬から本番までの2ケ月間、前哨戦の県選手権を含め対外試合が全くありませんでしたので、各チームの動向は見えてきません。 したがって、昨年秋の新人戦から春の九州大会県予選までの公式戦を元に述べていくことにします。 優勝を狙う力があるのは、昨秋の九州大会で準優勝を飾り今春のセンバツ大会に出場した宮崎工業、九州大会県予選秋優勝、春準優勝、新人戦4強の日南学園、春の九州大会県予選を制した宮崎商業、昨秋の新人戦優勝の日向学院の上位シード4校でしょうか。 中でも日南学園の戦力が充実しています。
長身左腕の古市賢助も安定した投球が光る計算出来るピッチャーでしょう。 他に右の村田陽春、蓑尾優希、左の寺原寿隆と豊富に揃っています。 攻撃陣は草清優真、前田俊の中軸をはじめ上位下位どこからでも点を取れる力を持っています。 宮崎工業は、左腕の長身浜田智博を中心に守備型のチームです。 浜田はテークバックが小さい変則ぎみのフォームから140kmを超える直球やスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を制球良く投げ込みます。 打者にとってタイミングが取りづらく春センバツでは初戦前橋工業に2安打完封、2回戦は広島・広陵に失点1と抜群の安定感を披露しました。 打線は比較的小粒で破壊力はありませんが、主砲の伊比井悠嗣と3番長嶺修平には長打力がります。1番佐藤亮をはじめ、ほぼ全員が足には自信を持っており、ヒットエンドラン、単独スチールや犠打など機動力野球を得意としています。 宮崎商業には好投手・吉田奈緒貴がいます。 昨年夏の大会や秋・春の九州大会を経験、試合ごとに球速が増して行く成長著しい2年生右腕です。 直球は最速147kmと威力があり、切れ味鋭いスライダーとのコンビネーションで狙って三振が取れる投手です。 今年の大会では日南学園の中ア翔太と並ぶ実力の持ち主です。 ディフェンスは遊撃手大島恭平を中心に内野外野とも穴がありません。 一方、打線にあまり派手さはなく、塁に出ると犠打で送ってタイムリーを待つと言うオーソドックスな攻めが目立ちます。 素質のある2年生が多く伸び盛りのチームで、この2ケ月間でどれほど伸びたか夏が楽しみです。 日向学院は、最速140kmを超えるストレートが武器の川ア航洋と川越淳史の両右腕投手を前面に秋の新人戦で52年ぶりの優勝を果たしました。 春の九州大会県予選も優勝した宮崎商に敗れましたが、準決勝まで進出しています。 攻撃はトップの二原優士が出て2番・末次史明で送ってクリーンアップの鈴木優人、川ア航洋、片岡裕志で返す正攻法ですが、打線に若干力強さが欠けているのは否めません。 過去の公式戦を見ても大量点が見込めず、少ない得点を川ア、川越の投手力で守り抜き勝ち上がっています。
これらの4校に続くとみられるのが、宮崎日大、延岡学園、宮崎農業、都城商業あたりでしょうか。 宮崎日大は昨秋の九州大会に出場した実績があります。 Max140qを超える直球と大きく落ちる落差のあるカーブを操る注目の2年生右腕・武田翔太と切れ味鋭いストレートとスライダーが武器の左腕中野健汰を擁して投手陣のレベルは県内トップクラスでしょう。打線は三浦徳文、星野大器、吉田大地の中軸をはじめ土屋尚人、山本禎などどこからでも長打が飛び出す破壊力を持っています。 投打がうまく噛み合えば、そのまま頂上まで突っ走る力を秘めていると言っても過言ではないと思います。 延岡学園は、秋の新人戦準優勝チームです。 投打とも水準以上の力を有しています。 投手陣は、変化球中心に打たせて取る小田原利樹、左腕の3年生坂元悠貴、2年生右腕・浜田晃成と粒がそろっています。 打線もつなぐ野球を心掛けどこからでもチャンスを作ることが出来ます。 ただ、新人戦準優勝後の二つの大会は、早々と姿を消し結果を残していません。 黒木義美前監督を引き継いだ重本浩司監督の手腕にも注目です。 宮崎農業は打線が活発なチームです。 昨夏は強打を前面に出し夏初めてのベスト4まで勝ち残りました。 前チームでも4番に座った吉田友樹の存在は心強い限りです。 打撃力は経験を積んだ分昨年以上との評価もあります。 投手陣は主戦松山勝太が健在です。 伸びのある直球を主体に攻めの投球が身上です。 右腕の南渕圭祐も力をつけてきており、投打ともにバランスが取れてきました。 同校は農業系の学校であり、今回の口てい疫惨禍で少なからず影響はあったはず。 夏の大会で元気なところを思う存分見せてほしいと思います。
捕手の米良孝秋は昨年の甲子園を経験しています。 主戦八重尾男樹は140kmを超えるストレートが魅力、左腕・岩崎雄一は低目を丁寧に突き、変化球を投げ分ける藤田聡士は短いイニングを受け持ちます。 打線が奮起すれば連覇も夢ではありません。 その他、足を絡めた機動力と主戦吉野潤、櫛間悠右、中武裕貴と3本柱が揃う日章学園、投打にバランスが取れた聖心ウルスラ、口てい疫の真っただ中にあって練習もままならないながらも、名将・森純雄監督のもと選手層が厚い高鍋高校も今年はかなりの評価を得ています。 宮崎大宮も機動力と小技を絡めた攻守で春の九州大会県予選でベスト8まで進出、夏の活躍を予感させています。 今年の夏は、口てい疫が大きく影を落とした中で開かれるかってない異例づくめの大会です。 全国的にも宮崎の動向が注目されています。 宮崎はこれから復興の道を歩んでいきます。 その先鞭を付けるのが第92回全国高校野球宮崎大会です。 若人の一途でハツラツとしたプレーは、多くの人々を惹きつけます。 被災地域の方々が将来に夢と希望と明るい光を持てるよう力を存分に発揮してグランドを駆け回ってもらいたいと思います。 今の時点で先は不明ですが、夏の大会が無事に開かれることを祈念してこの項を閉じます。
両チーム無得点のまま試合が進行、息詰まる投手戦は最終回までもつれ込みました。 九回裏、広陵高は中軸が3本の単長打を連ねて虎の子の1点をもぎ取りサヨナラ勝ちを納めました。 宮崎工業・浜田は、ヒットは打たれるものの、要所は球を低目に集めて打たせて取る安定した投球を、広陵高・有原投手は初戦と打って変わってスライダー、チェンジアップ中心に時折140km中盤の直球が制球よく内外に決まり相手打線を封じ込めるなど、両先発投手が持ち味を発揮して1点を争う緊迫した好試合を展開しました。 初戦の立命館宇治高戦は、8四死球を与えバックの守りにも足を引っ張られ自責点1ながら6点を献上するなど、前評判の高かった割にはさっぱりの投球に終始した広陵・有原投手。 2戦目となる宮崎工業戦で、「1回戦の轍は踏まない」と汚名返上を狙ってくるはずです。 186cm、90kgと大型の本格派右腕のエンジンが全開する前、つまり宮崎工業が大会屈指の好投手を攻略するには、立ち上がりがひとつのポイントです。 しかし、この日の有原は初戦とは大きく違っていました。 当然、最速145kmの自慢の直球を主体に押してくると、予想した宮工ナインをあざ笑うかのように、有原の投球は立ち上がりから変化球主体です。 トップバッターの佐藤がバットに当てるのがヤッとの鋭いキレのスライダーがコーナーいっぱいに決まります。 結局、佐藤はスライダーに空振りの三振に倒れました。 続く2番稲垣には一転して直球勝負。 この日最速145kmの高めのストレートに稲垣のバットはピクリともせず見逃しの三振です。 うるさい宮崎工業の1、2番に対する攻めで、有原投手の凄さを見せ付けられました。 マークすべき打者にはスライダーやチェンジアップを多投してカウントを稼ぎ、伸びのあるストレートを見せタイミングを狂わして、打ち取るパターンが試合終了まで続きました。
五回裏、ようやくこの回先頭の4番伊比井が三遊間を突破するヒットで出塁しました。 しかし、続く5番浮田の送りバントは有原の好フィルディングで伊比井が2塁寸前フォースアウト、走者を進めることが出来ません。 走者が入れ替わって1走浮田は楠の初球に2塁へスタート。 この盗塁が決まって、宮崎工はこの試合始めてスコアリングポジションにランナーを進めましたが、6番楠が直球に振り遅れて三振、7番新見はスライダーに泳いで平凡な右飛に倒れてチャンスを活かすことが出来ませんでした。 一方、宮崎工先発の浜田は、立ち上がり先頭の福田にいきなりセンターへ弾き返され、さらに2盗、3盗を決められピンチを招きますが、2番徳田、3番蔵桝を伸びのある直球で見逃しの三振に、4番丸子はサードゴロに仕留めて広陵に得点を許しません。 続く二回も2本のヒットと盗塁で一死1、3塁とピンチを向かえますが、後続を落ち着いて切って取りこの回も相手を無得点に封じます。 浜田投手は回が進むにつれ徐々に自分の投球を取り戻し、バックの好守備や自らのけん制刺殺で傷口を広げることなく、広陵・有原投手と互角に渡り合いました。
一死から3番長峰が肩口に死球を受けると、ポンポンと手を叩いて1塁へ。 続く4番伊比井は宮崎工業の最も頼りになるバッターです。 長峰は1球目にすかさず盗塁を決めました。 宮崎工にとっては、願ってもないチャンスの到来です。 そして、有原が投じた5球目が暴投となり、このボールを捕手が見失い3塁方向に転々とする間に2走長峰が躊躇なく3塁ベースを蹴って猛然と本塁に突っ込みました。 タイミングはセーフに見えましたが、主審の手が無情にも挙がり寸前タッチアウト。 ここは、まだワンアウトで打者が主砲の伊比井です。 さらに両チームゼロ行進が続いて1点が試合を左右する場面です。 3塁に止まってもいいところですが、走者が俊足の長峰。 機動力が得意な宮崎工の選手であれば、本塁突入もやむを得ない選択でしょう。 ただ、気になったのが3塁のコ−チャーです。 特に3塁コーチャーは、本塁への突入の有無を判断して走者に指示するのが役目。 しかし、大方の場合は走者が見えない後方の状況を見て本塁突入の有無を判断しますが、このプレーは走者の前方のことでありランナーがボール、守備の状況と自分の足力を一瞬に判断して、得点出来る可能性にかけたプレーですので、コーチャーの判断を仰ぐことなくむしろ自らの積極果敢な走塁と評価すべきでしょう。 宮崎工にとっては、この試合唯一の得点チャンスでしたが、相手バッテリーも落ち着いてボールを処理し得点を許さなかったのはさすがと言えましょう。 試合終盤になっても両投手の踏ん張りで、無得点のまま回が進み、延長かと言う声が聞かれ始めた九回の裏、ドラマは待っていました。 この回、広陵高先頭の3番蔵枡は浜田投手の初球スライダーをセンター前に弾き返し、サヨナラのお膳立てを作ります。 続く4番丸子もそれまで抑えられていたうっぷんを晴らすかのように初球から思い切って振り抜くと、ボールは左中間の真ん中へ。 この試合初の長打が飛び出し、無死2、3塁と宮崎工は1点取られたら終わりの後がない絶体絶命のピンチを迎えます。 5番御子柴を敬遠し、迎えたバッターは、この日ノーヒットの6番三田。 浜田が投じた初球ストレートを一閃すると、打球は前進守備のショート長峰のダイビングしたわずか先をセンターへ抜けていき、3塁から代走の奥本が還り広陵高校が大接戦にケリをつけるサヨナラでベスト8へ進出しました。
ただし、負けは負け。トーナメント戦では先へ進めません。 この試合は広陵主戦の有原攻略が不発に終わったのが、敗因のすべてと言っていいでしょう。 セットポジションから投げてくる有原の球には、それぞれに意味が込められているかのようでした。 打者によりスライダー、チェンジアップを多投したり、ここぞと言う時に自慢の直球を投げ込んだりと宮崎工打線を完全に翻弄していました。 宮崎工ナインもセーフィティバントを敢行したり、塁に出ると走るなど有原投手を揺さぶりましたが、どっしり構えた有原投手は動じず、完全に封じ込められたと言うのが試合を観ての印象です。 センバツなど全国大会になると、宮崎県内ではお目にかかれないひとつもふたつも上のレベルの投手が目白押しです。 宮崎工業は、確かに17イニング連続無失点を記録した浜田投手、この試合類まれな強肩でスタンドの度肝を抜いた右翼手楠など、ディフェンス面や走力は水準以上のプレーを披露しました。 しかし、野球は点取りゲームです。 有原クラスの投手から常に3〜4点取れる打撃力がないと甲子園では通用しません。 夏に向け、県内では宮崎工は追われる立場です。 初めてのセンバツで高いレベルの試合を経験した宮崎工業には期するものがあることと思います。 夏は、一回りも二回りもスケールアップしたチームとして再び夢舞台を駆け巡ってもらいたいものです。 同校を少し紹介します。 昨秋の広島県大会で優勝し、中国地区大会に駒を進めた広陵高校ですが、準決勝で島根の開星高校に破れ4強止まり。 しかしなが、センバツには選ばれました。 今回のセンバツが実に22回目の出場と、甲子園を知り尽くした名門中の名門校です。 広島と言えば野球どころで強豪校、伝統校がひしめき名実ともに全国トップレベルを誇っています。 広島勢はおしなべて試合巧者と言う印象を強く持っています。 しかし、今年の広陵は昨秋の公式戦のチーム打率が3割5分7厘、投手の防御率が1.42と投攻守ともにハイレベルでバランスが取れています。 特に主戦右腕の有原航平投手は186cm、90kgの恵まれた身体から繰り出す最速145km/hの直球と、ウインイングショットのスライダーを操り、1試合二ケタの奪三振を記録するプロ注目の豪腕投手です。初戦の立命館宇治戦は、立ち上がり、力みから制球を乱し立命館打線に痛打を浴びて4点を失うなど本来の出来とはほど遠い内容でした。 しかし、それでも中盤から自慢の直球とスライダーが切れだし、終わってみれば13個の三振を奪っていました。
投球フォームは地肩の強さを前面に出した投法でやや突っ込むクセがあります。 踏み出す左足の歩幅が小さく下半身を十分に使っているとは言えません。 それでも球速は今大会参加の投手の中ではAクラスに入る逸材には違いありません。 対いする初戦、完封勝ちした宮崎工業の浜田投手ですが、前橋工業戦のような投球をすれば、いくら強打の広陵と言えどもそんなに点を取ることは出来ないと思います。 焦点は宮崎工打線と広陵主戦の有原投手との対決です。 宮崎工業にとって、相手主戦は恐らく今まで対戦した投手の中ではもっとも速い球を投げる投手となるでしょう。 しかも、スライダーのキレも一級品です。 有原投手の初戦は40点と自己採点したほど、本来の投球からかけ離れていたと言います。 しかし、2戦目となる今回は初戦の轍は踏まないと見るのが妥当でしょう。 特に制球が定まれば、宮崎工業にとって、攻略に骨が折れる恐れが大きいと云わざるを得ません。 機動力に自信を持つ宮工打線ですが、どれだけ塁を賑わせることができるか。 有原投手のボール、特に高目の速球と外角に逃げるスライダーを見極めることが出来るかどうかが大きなカギとなります。 たとえ出塁したとしても、初戦のように無謀な走塁を繰り返していたら勝利の女神が微笑むことはあり得ません。 それこそ試合運びでは1枚上手の広陵高のペースにはまってしまうでしょう。 また有原投手からそう多くの安打を放つことも至難の技でしょう。 宮崎工に勝機があるとすれば、走者を次の塁まで確実に進め少ないチャンスを確実にものにし、最少得点で逃げ切ることでしょうか。 とにかく失策や走塁などでミスを犯せば勝利の可能性は限りなく小さくなると言うことだけは言えます。
戦前から投攻守まとまった好チーム同士の戦いで接戦が予想されました。 この試合は、宮崎工業主戦の長身左腕・浜田智博投手を先発全員左打者と言う前橋工打線がどのように攻略するかと言う1点に関心が集まりました。 たまたま今日は春分の日で仕事が休みです。テレビ桟敷でじっくり観戦しました。 先攻の宮崎工は、初回から自分達の持ち味である足を使った積極的な攻めを展開します。 トップバッター佐藤が1塁ゴロに倒れた一死から2番稲垣が四球を選ぶと、すかさず盗塁を試みました。しかし、相手バッテリーは宮工の攻撃の特徴を研究し尽くしていて、稲垣は2塁のかなり手前でタッチアウト。 続く3番長峰も四球で出塁、するとまたも足技を仕掛けます。 ここは2盗に成功しました。
宮崎工業の機動力を極端に警戒する余り、ボールが先行し四球を連発する前橋工主戦の平井投手、先が思いやられる立ち上がりです。 宮崎工は、二死ながら1、2塁に走者を置きバッターは中軸のひとり5番浮田、先制の絶好のチャンスです。 ところが、宮崎工の足技を徹底的に研究した前橋工の平井が、二遊間との絶妙のコンビネーションを見せ、2走長峰はけん制に刺されタッチアウト。 前橋工の投内連係プレーは見事でした。 一方、不安があるとすれば立ち上がりと言われていた宮崎工・浜田投手ですが、低目にボールを集めストライクが先行します。 前橋工のトップ田中は、スライダーをひっかけ1塁ゴロ、2番松永は当たりそこねの3塁ゴロ、3番石原はスライダーにタイミングが合わず空振りの三振に切って取る上々のスタートです。 二、三回もテークバックの小さい鋭い腕の振りからキレのあるボールをテンポ良く内外角に投げ分け、前橋工打線を封じ込めて行きます。 試合が動いたのは三回の表でした。 この回先頭の浜田が四球で出塁、続くラストバッター石山は、ツーストライクと追い込まれながらも、きっちりと送りバントを決め、一死2塁と先制のチャンスを作ります。 1番・佐藤はボールがわずかにユニフォームにかする死球でチャンスはさらに広がります。 2番稲垣はセカンドゴロでしたが、俊足が生きて併殺を免れ、二死1、3塁。 ここで打席に立った3番長峰は、初球のストレートをレフト前に運び、3走浜田が生還、宮崎工業に待望の先取点が入りました。
続く7番新見が放った強烈なゴロがショートへ。 これを見た3走浮田は猛然と本塁に突っ込みますが、前進守備の遊撃手からの送球に本塁手前でタッチアウト、追加点はなりませんでした。 主戦浜田は相変わらずテンポの良い投球で前橋工打線を封じ込めていきます。 四回に2本の安打を喫しましたが動揺する様子は見られません。 前半を終わって被安打2、アウト15個の内、三振3個を除けば、フライアウトがわずか2個、あとはゴロでのアウトが10個と低目への制球が抜群の投球内容です。 好投する主戦を援護しようと宮工打線も毎回のように得点圏に走者を進めますが、まずい走塁で追加点が奪えません。 六回表、新見の3塁線を抜く適時打で1点を追加、さらに最終回には二死から3本の短長打を連ね2点を追加し前橋工業に完封勝ち、初陣を飾りました。 この試合の勝因はなんと言っても、主戦浜田の好投でしょう。 立ち上がりからボールをテンポ良く低目に集め、バッターボックスのベースよりに構えて、インコース封じを狙う前橋工打線をあざ笑うかのように、ボールのキレと内・外の出し入れで完全に的をはずす見事な投球を披露しました。 結局、打たれたヒットは四回の2本だけ。 おまけに与四死球ゼロは文句のつけようのない素晴らしい内容です。 初戦を理想的なカタチで突破した宮崎工業ですが、課題がないわけではありません。 初回から積極的な走塁を見せましたが、「足を意識し過ぎて自信が過信に」そんな感じが見受けられました。
もう少し相手投手のモーションを見極めることもあって良かった気がします。 四回の本塁突入は、完全に暴走でしょう。 前進守備の遊撃手正面に強いゴロが飛んで、何で本塁を狙うのか、状況判断が甘いと言わざるを得ません。 五回表、一死から左中間を破った1番佐藤ですが、レフトがボールを中継に送球する時、まだ2塁寸前にもかかわらず3塁を狙う走塁は、好判断とも言えますが、相手守備陣のまともな中継プレーであれば完全なアウトです。 そのあと一死3塁の場面のショートゴロの本塁憤死。これも状況は四回と変わらず。 さらに2盗失敗。ムザムザアウトを増やしてやっているようなものです。 1点を争う緊迫した試合展開なのに、こうもまずい攻めが続くと、骨のあるチームには通用しません。 仕掛けの早さは決まれば良い方向に回転しますが、1度狂った歯車はなかなか元には戻りません。 積極的な走塁と暴走は紙一重ではありますが、今日の宮崎工業は完全に足におぼれていたと言っても過言ではありません。
甲子園には魔物が住んでいます。 魔物を起こさないよう身の丈をわきまえた試合展開が大事です。 13日には注目の組み合わせ抽選が行われ、出場する選手や関係者のみなさんに臨戦モードが高まってきました。 宮崎から3年ぶりに出場する宮崎工業は、大会2日目の第2試合で同じ公立の工業高校である前橋工業と対戦することが決まりました。 センバツは15年ぶり4回目となる前橋工ですが、夏は9回も甲子園を経験し、最高成績が春はベスト8、 夏はベスト4と、群馬県を代表する強豪校のひとつです。 チームを率いる小暮監督は弱冠25歳と、選手たちとそう変わらない世代の今大会最年少監督でもあります。 センバツ出場の重要資料となる昨秋の関東大会では初戦で延長戦を制し、準々決勝は、これも大熱戦を演じ、千葉商大付高と延長13回引き分け、翌日の再試合を勝ち抜いて4強まで進出しました。 主戦右腕の平井は、威圧感こそないもののピンチで動じない勝負度胸とスタミナを兼ね備えています。チーム打率は公式戦を通じて2割8分4厘とそう高くなく、打線に破壊力は感じられません。 しかしながら、先発メンバーのほぼ全員が左打ちでコツコツ当ててくる攻撃にはしつこさと粘りがあり、相手投手や守備陣に圧力をかけ1点1点を積み上げてくる攻撃を得意としています。
浜田投手の投球は、左腕がスリークォーターから出てきますが、頭が前に突っ込む感じで始めて対戦する打者はタイミングを取るのが難しいと思います。 アメリカ大リーグのボストンに岡島秀樹と言う日本人の投手がいますが、彼は投球の際、顔が下を向き打者がタイミングを取るのに苦労しています。 浜田投手も岡島投手に似たタイプのような気がします。 一方、守備においても、1試合の失点が4点近くあり、投手も含め盤石とは言えません。 これまでのデータからすると、宮崎工業とはよく似たチームということが出来ます。
特に秀でたところはありませんが、投・攻・守・走4拍子バランス良くまとまった力がうまく機能すれば昨夏の都城商業のように、甲子園に旋風を巻き起こすことも夢ではありません。 県予選や九州大会などほぼ一人で乗り切ってきた183cmの長身左腕・浜田が、ひと冬越してさらにたくましさを増しています。 積極的で精力的な走り込みで体重は5`増えて77`あたりでしょうか。 体重に比例してストレートやスライダー、チェンジアップなど威力と切れが増しているはずです。 昨秋、ほぼ一人で投げ抜いた抜群のスタミナもさらに向上していることが想像されます。 実力通りの力を出し、得意の機動力で相手守備陣をかき回し、主砲の伊比井で返す必勝パターンに持ち込めるかが大きな鍵と言えましょう。 ひとつ心配なのは、2月下旬から3月の上旬にかけて今年は例年よりも雨が多く、しかも3月10日は4年ぶりに雪が舞うなど寒暖差が大きく選手たちのコンディショニングに影響が出ないかということです。 もっとも、北国のチームと比べれば、宮崎のチームの練習環境は恵まれてはいますが・・・。 すべては、甲子園のセンバツという大舞台に飲まれることなく自分たちの普段の力を試合で出せる かにかかっていると思います。 宮崎工業ナインは、3月15日、空路宮崎を発ち大阪入りしました。 1週間後の開幕そして試合、さてどんな展開が待っているか、期待に胸膨らませるナインの活躍を見守りたいと思います。
大会は3月21日から12日間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれます。 昨秋、宮崎で行なわれたセンバツ出場の重要な参考資料となる秋の九州大会に39年ぶりに出場した宮崎工業は、宮崎県勢が4校出場した中で、地元勢でとして唯一勝ち進み決勝にまで進出しました。 優勝こそ沖縄代表の嘉手納高に2対4で持っていかれましたが堂々の準優勝を飾り、その時点でセンバツ出場は、ほぼ確定していました。 宮崎工業は春こそ初出場ですが、夏の選手権大会は、1958年と1960年の2回晴れの舞台を経験しています。
あれから丁度50年、半世紀の時を経て、古豪が甲子園に復活しました。 県勢の選抜甲子園出場は21世紀枠で出場した都城泉ヶ丘以来、3年ぶりです。 宮崎工業躍進の原動力は、堅い守りと機動力を駆使した積極的な攻撃にあります。 失策は1試合平均わずか0.7個と抜群の安定感を誇っています。 投の柱の左腕エース・浜田智博(2年)は、183センチの長身から活きの良い球を投げ込みます。 やや首を下げた変則フォームながらストレートのmaxは140`を記録、球の出どころが分かりづらく打者にとって打ちづらい投手です。 この冬の走りこみやウェートトレーニングで体力強化が図られマスマス威力が増した直球と切れ味鋭いスライダーは、全国の強豪が揃うセンバツの舞台でも注目されるのは明らかです。 もうひとつ彼の武器は、無尽蔵のスタミナです。 九州大会県予選や本番の九州大会をほぼ一人で投げぬき、準優勝した昨秋の九州大会では、決勝以外の3試合すべてを2失点以内に抑えました。 ともに全国制覇した中学時代からバッテリーを組む伊比井捕手とは、息もぴったりで乱れる要素は見当たりません。 打線も、俊足巧打の1番・佐藤亮(2年)、好機に強い4番・伊比井捕手を軸に上位下位ともムラがありません。 大きいのを打つ選手はいませんが、全体にスイングが鋭く、低いライナーが野手の間を抜けるコンパクトな打線はしぶとく好機を見逃しません。 また、序盤から盗塁、ヒットエンドランなど機動力を絡めて確実に得点に結び付ける攻撃には目を見張るものがあります。 九州大会では、インフルエンザで主力選手を欠いた試合もありましたが、控え選手が活躍するなど厚い選手層を誇っています。 「気負わずに自分たちの野球で上位を目指したい」と意気込む名将・岩切監督が就任して2年目。 練習グランドは、かって長嶋や王貞治選手などが全盛期に巨人軍が春季キャンプを張っていたJR宮崎駅にほど近い由緒ある旧県営球場。 この恵まれた環境で実力を蓄え、憧れの晴れ舞台で旋風を巻き起こしてもらいたいと願っています。 創部は1947年。部のスローガンは「努力」「我慢」「笑顔」。 準々決勝 都城商業‐中京大中京 8月22日第2試合=阪神甲子園球場=
結果は、強豪校の厚い壁に跳ね返されたと言う印象です。 地方大会では、確かに打ちまくっていた中京大中京ですが、甲子園での戦いは、投打ともに1、2回戦は本来の打撃とかけ離れたものでした。 3回戦の長野日大戦で、ようやく打線が本領を発揮し、16安打で15点をもぎとりました。 しかし、投手陣は主戦の堂林を含め本調子には遠い出来に映っていました。 打線好調の都城商業なら、攻略は十分可能と思えました。 都商は、今日も先攻めです。 初回、吉原が遊撃への内野安打でいきなり出塁します。 積極的に好球を打って出るこれまでのパターンが今日の攻めにも出ています。 二番・大迫前回の失敗を糧に、今日はしっかり送りバントを決めました。 この辺り、前の試合の反省が十分活かされています。
結局、空振りの三振に倒れ、松原も内野ゴロで得点圏に送った走者を活かすことが出来ませんでした。そして、その裏、先発新西は相手の上位打線を簡単に打ち取り、二死を取ります。 しかし、中京打線の持ち味は三番から。 新西も十分警戒していたのでしょうが、最も当っている三番・河合に中前に運ばれ、四番・堂林も三遊間を痛烈に抜くヒットで忽ちチャンスが広がります。 ここで打席には捕手の磯村が入ります。 新西が投じた初球の高目の直球を思い切り叩くと、打球は左中間の一番奥へ。 センターの藤本が見上げるはるか頭の上を超え、打球はスタンド中段で弾みました。 高校生とは思えないものすごいホームランです。 アッと言う間に中京に3点が入りました。 それにしても飛距離抜群の本塁打です。 130mは飛んだのでは? 確かに金属バットの威力もありますが、プロでも滅多にお目にかかれない大きなホームランです。 これが中京大中京本来のバッティングなのでしょうか。 この試合が4戦目となる新西にとっても、まさに目の覚める一発になりました。 しかし、ここまで投げるとかなり疲労も溜まっているのでしょう。 二回は珍しく四球を選ばれ得点圏に送られましたが、後続を邪飛で切って取りました。 が、三回も先頭バッターを歩かせます。 しかし、この回はクリーンアップです。 中京自慢の四番・五番に連続して右中間、右越えと2塁打を打たれ差は4点に広がりました。 ここで都城商ベンチが動き、河野真一監督は三回で新西を諦め、四回から左腕の藤本にスイッチしました。
四回は2奪三振の3者凡退に封じ、五回、六回も無難に中京の攻撃を抑え、死球で受けた影響を感じさせない投球を続けています。 一方、都城商打線も堂林に積極的に立ち向かいます。 そして、四回表一死から、五番・松原、六番・冨永が連続安打で反撃のノロシを上げます。 ここでバッターは、この大会好調な七番・米良。 期待を一身に集めた米良の打球は、左翼線に入り2走松原に続いて、1走の冨永も還ってきて差は2点に。 ベンチもスタンドも俄然、盛り上がります。 打線も藤本の好投になんとか応えようと、堂林に立ち向かいますが、中盤過ぎから投球のリズムが良くなり、都商打線から快音が聞かれなくなりました。 特に、ストレートは140kmまで達しませんが、低目を丁寧についてきます。 スライダーやフォークボールの内外の出し入れと、緩急の使い分けが実に見事です。 都城商は、五回無死から四球で出塁した山下以降、ランナーを出すことが出来ません。 特に七回は、スローカーブ、スライダー、直球と、別々の球種で3者三振に打ち取られました。 あれだけ打ちまくっていた都商とは別のチームを観ているようでした。 そして、七回に死球をきっかけに、中軸の河合、堂林の単調打で2点を追加され差は再び4点に広がりました。 結局、六回以降は、一人の走者を出すことも出来ず、試合終了までパーフェクトの投球を披露されてしまいました。 確かに、色々なタイプの投手がいますが、ソコソコの球速があれば、打者をねじ伏せるような剛球はなくても、全国で十分通用することを、堂林の投球を見て感じました。 また、中京大中京の守備の素晴らしさ、特にこの試合では3塁手と中堅手の動きの良さが際立っていました。 都城商業の甲子園での4試合は、選手本人たちにも大きな自信となったことでしょう。 と同時に上位へ行けば見えなかったモノが見えてくると言う意味で、都城商業や宮崎県の高校野球界に大きな影響と大きな刺激を与えたことも事実です。 もう、そろそろ秋の新人戦が始まります。 新チームの選手も常にレベルの高いプレーを頭に焼き付け、高い意識と向上心を持って練習に励んでもらいたいと思います。 都城商業ナインのご健闘 本当にお疲れ様でした。 2回戦福島高校ー延岡学園 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★2回戦都城東高ー佐土原高 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)六月の県選手権で日南学園と互角の勝負をし、準優勝に輝いた都城東高と、試合巧者の佐土原高の一戦は、都城東が力で佐土原をねじ伏せ3回戦進出を果した。初回に先制された都城東はその裏、三番田畑のライトスタンドへ飛び込む本塁打ですぐさま追いつき試合を振り出しに戻した。そして三回には四球で出た一番柳井谷を二塁に送り得点圏に進めると、三番田畑がこんどは右翼越え3塁打を放ち2走の柳井谷を迎え入れた。さらに二塁手のファースト悪送球で1点を加えこの回勝ち越しに成功した。
★2回戦高鍋農業ー日向学院 アイビスタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)第四シード日向学院が序盤、効率的な攻めで大量8点を奪い高鍋農業を圧倒し、五回コールドで3回戦に駒を進めた。日向学院は初回、制球の定まらない高鍋農業先発の押川を攻めて、一死から山内が死球で出塁、続く三番藤元の引っ張った打球がライトへ、山内は三塁を落とし入れさらに外野がもたつく間にホームまで駆け抜け先取点が入った。さらに相手エラーで好機を広げ六番小川の右翼線2塁打で2者を還しこの回3点を挙げた。続く二回も相手のミスに乗じ、もらったチャンスを確実に点に結び付け藤元、主砲堂籠と中軸にもタイムリーが飛び出し大量5点を奪った。なおも五回無死から九番山本、一番岸本が連打で出塁し、二番山内がスクイズで山本が還り最後は藤元の適時打でコールドを決めた。日学先発小川は初回荒れ気味だったが、二、五回の3者連続を含め9個の三振を奪う力投だった。ただ、真価を発揮するのはこれからだろう。高鍋農も継投策で必死に粘ったが、五回裏三番手の押川がつかまり、九回まで試合をすることができなかった。
★2回戦都城商業ー宮崎学園 アイビースタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会=
★2回戦宮崎農業ー延岡高校 アイビースタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)第八シード宮崎農業と初戦を競り勝った延岡高校の対戦は、宮崎農が投打で延岡高を上回り3回戦へ駒を進めた。宮崎農は一回裏、延高先発清永の立ち上がりを攻め、トップバッター松浦の中前ヒットを皮切りに三番蛯原のセンターへの2累打から五番日高直樹までの3連打などで、先発清永を早々とノックアウトし、初戦先発の木野を引きずり出した。しかし、宮農は攻撃の手を緩めず六番曽我のスクイズ、七番加藤、八番石川の連続適時打とここまで無死で7点を挙げた。結局この回打者十一人を送る鮮やかな速攻を仕掛け、試合の大勢を決めた。ただ、救援の木野が本来の投球を取戻すと二回から6イニング、好機を作れず八回敵失に乗じて2点を追加しやっとコールドを成立させた。宮農主戦の左腕本吉は大量リードを背に余裕のピッチング。五回暴投や味方の失策で2点を失ったが、散発5安打に9奪三振とまずまずのデキで初戦を飾った。宮農に課題があるとすれば攻撃面か。この試合は打てたが骨のある投手をどう攻めるか。小技が少ないのが気になる。 ★2回戦日向高校ー富島高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)地力に勝る日向高校が序盤から試合を優位に進め、七回コールドで勝ちを収め3回戦進出を決めた。富島高校は七回に1点を挙げ意地を見せたが及ばなかった。日向高は二回裏、主砲新名のヒットなど3安打と富島高先発日比野の2つの暴投も重なり2点を先取した。六回には一死後、五番松田の右中間2塁打から始まり、八番薄田のスクイズや二番途中出場の新名剛士の中前2点適時打など、この回4本のヒット、スクイズを絡め打者一巡の猛攻で試合を決定づける4点を挙げた。そして、七回先頭の四番新名がセカンドエラーで出塁、松田は右飛に倒れたが富島2番手木下がボーク、パスボール、暴投と一人相撲を取り労せずして新名が還りあっけなく幕が下ろされた。
初戦完投勝ちした薄田は、この日も制球が良く無四球。低目にボールを集め打たせて取る投球が光った。七回を被安打51失点は上々のデキだろう。攻撃は10安打で8得点犠打6が示すように小技でチャンスを確実にモノにする攻めが目立っていた。 ★2回戦鵬翔高校ー妻高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★2回戦宮崎工業ー宮崎北高 アイビースタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会=
★印2回戦高鍋高校ー延岡商業 アイビースタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会=
★2回戦宮崎西高ー日章学園 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★2回戦都城農業ー聖心ウルスラ サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★2回戦延岡工業ー日南高校 アイビースタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会 (延長10回)
★2回戦都城高校ー高原高校 アイビースタジアム =第90回全国高校野球宮崎大会=
さらに四回には九番松田の三遊間突破安打で1点、五回にも六番川端の右犠飛などで2点と着々と加点、終盤の八回には比良の左越え3塁打が飛び出しダメ押しの2点が入った。主戦仙田山は初回からエンジン全開。持ち味のスライダーが抜群に切れ高原打線から5者連続を含め七回交替するまで11個の三振を奪う三塁を踏ませぬ快投だった。後を継いだ下手投げの出島も安定した投球で全く危なげなかった。課題があるとすれば選手が場面に合った打撃が出来るかだろう。 ★3回戦日南学園ー宮崎工業 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★3回戦宮崎日大ー日向高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★3回戦宮崎商業ー高鍋高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)90回の歴史を刻む「夏の高校野球」。オールドファンには堪えられない伝統の一戦は、宮崎商業が投打に高鍋高校を上回り七回で決着がついた。先制したのは宮商。三回表敵失と内野安打で出塁した走者を一番川上が送った直後の一死二、三塁に二番佐々木が、左中間を破る3塁打で2点を先制、さらに四番松本の二塁ゴロの間に佐々木も還った。四回は一死満塁のチャンスに主砲の松本がセンターの頭を越える3塁打を放ち走者を一掃するなどこの回4点を追加し高鍋に大差をつけた。
★3回戦日向学院ー鵬翔高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★3回戦宮崎農業ー日章学園 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★3回戦都城東高ー延岡工業 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★3回戦宮崎学園ー都城農業 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★3回戦延岡学園ー都城高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
☆準々決勝日南学園ー日章学園 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)日南学園が勢いに乗る日章学園を延長で下して、2年連続のベスト4へ進出。甲子園がすぐそこまで来た。手に汗握る大熱戦だった。中盤に1点ずつ取り合った試合は救援投手の好投で一歩も引かず延長戦にもつれ込んだ。そして迎えた十回の表日学は二死から一番新垣が四球で出ると二番河野が「右」打席から、ライトへ2塁打を放ち二、三塁と五回以降始めて得点圏に走者を進めた。ここで打線がやっと目覚め三番川嶋の右2点適時打で均衡を破るとさらに中アの右前打で川嶋が還り大きな3点が入った。この回二死から4連打。まさに電光石火のはやわざだった。日章は攻守ともハツラツとプレー日学先発有馬に食らいつき直球に振り負けず、変化球は上から叩き、七回途中で引きずり下ろした。守備陣も素晴らしい動きで差のない試合を展開したが、好投していた救援那須が延長で日学打線につかまった。日学有馬は球筋が定まらず本来のデキから程遠い内容だったが、救援中アの好投がチームの危機を救った。打線は一、二番の出塁率が上らないと苦しい。 ☆準々決勝宮崎日大ー都城東高 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
☆準々決勝宮崎商業ー都城農業 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
☆準々決勝延岡学園ー鵬翔高校 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)延岡学園が投打で鵬翔高校を圧倒しベスト4の最後のイスを勝ち取った。三回まで鵬翔高校の主戦宮本に抑えられていた延学は四回裏、敵失で幸運な1点を取ると五回から打線がつながった。この回は二死から二番末永が安打で出ると押川、米良の中軸が連続2塁打で2点を追加した。さらに六回は2塁打の吉岡をスクイズで還し4点目を挙げ、七回には四球をきっかけに四番からの3連続短長短打で7点目を入れコールドを成立させた。まさに大技小技を織り交ぜた見事な攻撃だった。先発前田も直球が走りスライダーの切れが素晴らしく許した走者は四番宮本の1本の安打だけ。七回とは言え「準完全」の内容だった。守備陣も三遊間、二遊間とも出足が良く、浜崎満重監督が標榜する「守りから負けない野球」を実践した一戦だった。延学の次の相手は日南学園。全国級左腕をどう攻略するか興味津々だ。素晴らしい試合を期待したい。一方、ノーシードから勝ち上がってきた鵬翔。大黒柱宮本を中心に戦った4試合はかけがえのない思い出になったことだろう。 ★準決勝日南学園ー延岡学園 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
★準決勝宮崎商業ー都城東高 サンマリンスタジアム宮崎 =第90回全国高校野球宮崎大会=
(寸評)都城東高上田、宮崎商業赤川の息詰まる投手戦は九回で決着がつかず、延長戦へ突入した。延長に入ってから宮商が塁上に走者を溜めわずかに押し気味に試合を進めたが、都東のエースは要所で一歩も引かず三回から十五回まで仲良く13個のゼロが並び88回大会の準々決勝、日章学園対宮崎学園戦以来引き分け再試合となった。(※因みにこの時は再試合で日章・宇野投手が連投、無安打無失点を記録している。)二回一死から内野安打で出塁した竹下が二盗に成功、七番寺田の中前打で竹下が還り1点先行した都東に対し、宮商もすぐさま反撃に。その裏、五番小窪の左への2塁打を三塁に送り九番大島がレフトへ適時打を放ち同点とした。その後は両先発が持ち味を出し切り、守備陣も軽快な動きで投手を盛り立てる今大会最高のゲーム。宮商赤川は自慢の直球がうなりを上げ、カーブが切れて強打の都東打線もヒット4本に抑え込まれた。一方、都東上田は生命線の直球と変化球のコーナーへの出し入れが抜群で宮商打線に連打を許さない快投だった。 ★準決勝引き分け再試合宮崎商業ー都城東高 サンマリンスタジアム宮崎
(寸評)2日前、死闘を演じた宮崎商業と都城東高は宮崎商が初回に大量5点を挙げ有利に試合を進め、そのまま押し切り決勝進出を決めた。序盤から得点を重ねて主導権を握った宮商は攻撃の手を緩めずその後も都城東主戦の上田に襲いかかり四回に3点、五回にも1点と、都東の継投策をモノともせず加点。前半で8点差として試合の大勢を決めた。宮商は都東の反撃を六回の1点に留めコールドを成立させた。先発赤川は前の試合十五回投げた影響を感じさせず、球威のある直球とスライダーの緩急を付けた投球で強打の都東打線から五回で10個の三振を奪った。失点は三回の1点と六回の1点。特に六回は無造作に投げた変化球を都東田畑にライトスタンドまで持っていかれた。後半になり前の試合の疲れが徐々に顔を出してきたのだろうか。しかし、打線は相変わらず好調。この試合も先発上田をはじめ都東が繰り出した4投手に13安打を浴びせ9点を奪うなど強打が自慢の都東に完全に打ち勝ちった。いよいよ残りひとつ。相手は13年前の決勝で辛酸を舐めた日南学園。リベンジの時がやってきた。
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