★宮崎の高校野球★ |
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| 2006年から、「宮崎の高校野球の現状」と言うコンテンツで宮崎の高校野球について紹介してきましたが、かなりボリュームアップしメモリーが一杯になりました。そこで続編を設けました。 ここでは「宮崎 の高校野球第2章」として、私が得た情報を紹介していきます。さして実のある情報かどうか、 最近仕事が忙しく、つい先日終了しました第90回全国高校野球選手権宮崎大会もほとんど観ることが出来ませんでした。そんな状況下で、気の利いたコメントが出来るのかいささか疑問ですが『ヘタの横好き』と、笑ってください。 自らの情報網を駆使して独断と偏見を交え書き連ねていきます。 気が向いたときサイトを除いて頂ければ幸いに存じます。 あくまで宮崎県勢の全国大会での躍進をひたすら願って立ち上げたサイトですので、ヒイキの引き倒しのような記述は控えたいと言うのがサイトポリシーです。 気がついた点、情報がありましたら宜しくお願い申し上げます。 |
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| 北海道を宮崎から紹介〜to 久ぶりアメリカ上陸“前編” 宮崎の立体魚拓 北海道の温泉まとめて 紹介 北海道の名産品紹介 JR北海道の紹介 北海道の高校野球 北海道の祭り紹介 北海道の植物、気候を 通して 北海道釣りへの憧れ 宮崎の温泉紹介 宮崎でクラシックカー 宮崎の名産品の紹介 宮崎の旅・名所旧跡 宮崎の名所・旧跡no2 宮崎名所旧跡洗い出し 宮崎の奥の狭い道 宮崎・名所no5 宮崎の名所旧跡06 宮崎の名所散策第7弾 第8弾宮崎どんげけ? JR九州の紹介 宮崎の高校野球 宮崎の高校野球2 宮崎の祭り紹介 宮崎の植物をランダムに紹介 宮崎は花がいっぱい!! 宮崎はバラがいっぱい!! 宮崎の気候を紹介BR> 台風被害2005年14号台風 宮崎の釣りの紹介 亀と白の釣行バトルin宮崎 一口釣り情報in宮崎・門川 父の遭難と奇跡の生還in宮崎 プロフィール TOPへ リンク集 ![]() ![]() |
遠く離れていて直接戦ったことがないのにとは思いますが、昨年から大舞台を経験し、1イニング平均2個近くの三振を取るなどインパクトのある結果を出している相手好投手の評価が高く、またチームとしても実績、経験の度合いから言えばそう書かざるを得ないのでしょうか。 対する日南学園は、県大会でもやっと第7シード。この1年間、センバツはおろか九州大会にも出ていない無名のチームではありますが、もともと素質のある選手が揃っており個々の力にはかなりのものがあり、加えて夜遅くまで身体をいじめ抜いた練習量は伊達ではないはず。 これまでの成果を試すには格好の相手、そう力に開きはないと思って試合をテレビ観戦することにします。 おっとー・・3時45分試合が始まります。 テレビを点けましょう。 今日は久しぶりにスコアブックをつけるつもりです。 アトランダムに試合を振り返ります。 初回、早速日南学園のトップバッター木下省吾が鋭く落ちる球に手を出して三振を奪われました。 二番・谷口周平には140km超えのストレートの連投ですが、良く選んで四球で出塁しました。 次打者・正岡弘貴の4球目にスチールを敢行も2塁塁上でタッチアウト。 正岡は次の142kmの直球を捕らえて左中間2塁打を放ちました。 この辺り日南学園の攻めはチグハグですが、ナインは大観衆にも臆せず身体は動いて状態は良いようです。4番・草清優真はスプリットをこれでもかこれでもかと投げられ粘った末、143kmの高めの直球にバットが空を切りました。 聖光学院の歳内宏明投手はさすがですね、相手打者をよく観ています。 変化球の切れが高校生の域を超えています。 対する日南学園の古市賢助投手も直球が走っています。 コントロールは相変わらずですが、四球の数はそんなに多くありません。 荒れ球に聖光打線が手を焼いています。 三回表、日南学園にチャンスが巡ってきました。 9番・古市、1番・木下がいずれも落ちる球で三振に取られて簡単に2死となりましたが、2番・谷口が中前のヒット、続く正岡も左前打と畳みかけ、主砲・草清の当たりがレフト頭上を越え2走に続き1走の正岡が長躯生還し2点を先制しました。 ここまで相手チームに先行されたことがなかった聖光学院、歳内をはじめ予想だにしなかったビハインドに動揺がみて取れます。 五回表、日学は2死から4番・草清、5番・山本樹が連続安打を放ち、さらに相手捕手・福田瑛史の打撃妨害で満塁と歳内を攻め立てます。 そして、打者川口宗作の1球目にストレートがワンバウンドし暴投、3塁から草清が還り3点目が転がり込んできました。
この回から日学・古市投手の制球が微妙に狂いだしました。 そろそろ替え時でしょう。 前半を終えて3−1、日南学園にとっては願ってもない試合展開で主導権を握りました。 打線もここまで8安打と相手の5安打を上回っています。 ただ、三振の数は、早くも8個を記録しています。 歳内投手の落ちる球はイメージを超えて鋭く変化しているようです。 試合は後半戦に突入しました。 六回裏、古市投手が踏ん張れません。 無死から連続四球を出します。 ここでようやく金川監督が動き、右横手投げの村田陽春投手へスイッチです。 若干遅いような気もしましたが、村田が後続を抑え守備も遊撃手・正岡が抜群の動きで本塁を踏ませぬ好守備を披露しました。 日学には良い流れです。 ところが、次の七回落とし穴が待っていました。 1死から1番・斉藤に四球を与えると、続く2番・斉藤湧貴にも四球を与えました。 続く3番・遠藤雅洋の打球がライト前へ落ちて2走斉藤侑が生還し、差は1点です。 さらに4番・芳賀智哉の2塁右への当たりがセカンド谷口のグラブを弾く間に斉藤湧が還り同点、5番・福田のライト犠牲フライでとうとう逆転されました。 村田の制球のわずかな乱れを突いた聖光学院の攻めは見事でした。 こんどは日南学園が追いかける立場となりましたが、もう終盤戦です。 日学打線は歳内に対し懸命に粘ります。 最終回、1死から3番・正岡が3塁内野安打で出塁、4番・草清もスプリットの落ち際をたたいてライトへクリーンヒット、1、3塁と絶好のチャンスを迎えました。 5番・山本は、歳内の直球に粘りに粘りましたが、最後に来たスプリットにバットが空を切りました。 2死となり6番・武元久徳が打席へ。 ここも歳内は直球で押してきます。 そして追い込んでから投じたスピリットが暴投となり3塁から正岡が生還し日学は土壇場で同点に追いつき試合は振り出しに戻りました。 決着がついたの延長10回です。 聖光学院先頭の中村星太がセンター前ヒットで出塁、続くこの試合初打席の駒谷大介が送った1死2塁で9番・歳内がライトへヒットを放ちます。 2走中村が3塁を回り、本塁へ突入、良い球が返ってくれば本塁寸前憤死のタイミングに見えましたが、返球がわずかにそれてサヨナラの走者画生還しました。 日南学園はこの試合、聖光学院の歳内投手から16個の三振を奪われましたが、その内スクイズ失敗の三振を含めその大部分が落ちる球を積極的に振りにいっての空振りの三振です。 一方、安打は10本、得点は4と好投手をソコソコ攻略はしたとの印象です。 県大会の打率2割6分台からすると長足の進歩か、もともと打撃力を持っていたのか。 試合の終盤8回で145kmのストレートを投げ、鋭く落ちる変化球を駆使する大会1、2の好投手をこれだけ攻めた打撃力は見事でしょう。
しかし、こんな試合だからこそ勝ってもらいたかった。 「善戦!!」、「惜敗」、「よくやった!」というフレーズはもう聞き飽きました。 強いチームは、どんな展開になっても試合には勝っています。 差はほんのわずかに見えますが、この差はとてつもなく大きいかもしれません。 勝つために何が足りないのでしょうか。 毎年毎年夏のこの時期になると虚しさ、寂しさが去来します。 日南学園初戦のみどころ 東日本大震災で岩手、宮城、福島の3県が大きな被害を受け、中でも福島県は原発の事故で今なお深刻な状況にあります。 今年の全国高校野球は「がんばろう!日本」がメインテーマ。 そんな被災地福島から甲子園出場を果たした聖光学院が日南学園の対戦相手に決まりました。 「聖光」や「光星」と遠く離れた九州の地に暮らしていると、どこの県の学校やら紛らわしくて分かりませんが、少なくとも宮崎の高校野球ファンは今回の対戦ではっきりとその名前を記憶にとどめることでしょう。 聖光学院は、今年で夏の甲子園に5年連続出場するというのですから、47年間も連続出場のない宮崎県にとっては夢のような話しです。 ちょうど4年前に日南学園が甲子園に出たあとも毎年毎年甲子園に出場したことになります。 しかも、ここ3年間、福島県の公式戦で負けたことがないと言うのですから、同県の他のチームからみればまさしくガリバーのようです。 昨年の選手権では初戦、センバツベスト4の有原投手を擁した広島広陵、続いて優勝候補の大阪履正社と強豪校を撃破、準々決勝では優勝した沖縄興南に敗れましたが、全国トップクラスの実力を有していました。 その中心にいたのが歳内宏明投手で、今大会では昨年と比べて体重が10kg増えるなど一回りもふた回りも大きくなって甲子園に戻ってきました。
変化球は、スライダー、フォーク、カーブさらには今年マスターしたスプリットと多彩です。 中でも右バッターの外角低目に鋭く落ちる球がウイニングショットで、昨年秋の県大会で20個、今年の福島県大会8強戦13個、4強戦15個、決勝では17個と抜群の三振奪取力を誇っています。 映像でみる限り、宮崎日大の武田投手ほどのスケールはありませんが、直球は重く変化球は宮商の吉田投手並みの切れ味とみました。 チームは甲子園を熟知しており大方の評価はAクラス。 日南学園にとり初戦からいきなり難敵との遭遇です。 ただ、打線はそんなに破壊力はなさそうです。 左腕古市賢助、県大会で好投した村田陽春が普段の力を出し切ればそう点を取られることはなさそうです。1〜2点の接戦勝負に持ち込めば日南学園にも勝機はありそうです。 相手は常連しかも今年は特別な年の上、大会初日の試合です。 精神力が大きく左右することになるでしょう。 一方、3回戦までの日学のパートをみると、しびれるような名前が揃っています。 初戦勝ったとしても、春センバツで話題の150kmを超える直球を持つ金沢高校の大型右腕釜田が控えています。 また、変則右腕から140km中盤の直球を内外角ギリギリに投げ込む玉熊を擁する北海高や四国の雄・明徳義塾、さらには選手権の優勝経験を持ち春の関東大会V校の習志野、静岡高など多士済々のチームがひしめき合っています。 抽選前、大阪・中之島「ホテルNCB」のロビーで出合った同宿校をみて、「東北の優勝候補らしい・・・」、「歳内 (これ)なんと読むのか」、「わからん、「さいうち・・・か」それにしてもでけぇ・・・」そんな雑談をしていたことでしょう。 いきなり初戦の相手とはナインも面食らったでしょう。 いつだったか忘れましたが、以前にも同宿対決があった記憶がありますが・・・・。 いずれにしても試合まで3日しかありません。 県大会の優勝が決まってからあわただしさの連続だったはずですが、気がついたら何もかも終わっていたということがないよう短い期間ながら全力を尽くしてもらいたいものです。
大会前は第一シードの延岡学園を、いずれも好投手を擁する宮崎日大と宮崎商業が追う展開との予想が大勢を占めていました。 大会が進むにつれ打棒爆発の宮崎商業や、粘りを発揮しだした鵬翔高校の評価が高くなりました。 そして、迎えた決勝は第一シードの延岡学園と日南学園の対戦となりました。 日南学園が二回表に2点を先制、その後三回に延岡学園が3点を入れて逆転。 試合は序盤からシーソゲームを展開しました。 そして六回表、日南学園が無死からのダブルスチールを決めた後、タイムリーが出て再逆転。 そのまま延岡学園を押し切りました。 日南学園は4年ぶりに夏の頂点に立ちました。 金川豪一郎監督になってから初の甲子園です。 平成4年小川茂仁氏が監督に就任。 平成7年はじめての甲子園出場を果たした時の主将だった金川監督。 小川前監督のいわば一番弟子であり、平成19年暮れに監督に就任後なかなか結果が出ず苦しい日々を過ごしたと聞いています。 それだけに今回の甲子園出場は今までと違って喜びもひとしおでしょう。 決勝戦は、最後まで勝敗の行方がどちらに転ぶかわからない難しい試合でした。 こんな大試合になると先制点が結果を大きく左右することはよくあります。 この試合ではターニングポイントがいくつかありました。 そんなチャンスを確実にモノにすれば勝敗の行方は見えてきます。 延岡学園は、ここ1年負けない試合を心がけてきました。 実際、県内に限れば実力ではひとつ抜けた存在だったことは明らかでしょう。 しかし、夏の大会は最後の公式戦負けたら終わりです。 重本監督も、試合前「決勝で負けたら意味がない初戦負けと何も変わらない」と話していました。 そんな後のない夏の大会の負けは、監督に就任してこれまで順風満帆に結果を出してきただけに最も悔しい結果に違いありません。 どんな名監督でも挫折はつきもの。 この敗戦の悔しさをバネに出来るか。 新チームの動向を期待したいと思います。 日南学園は、個々の力がひとつになり頂点に上り詰めました。 投の古市、村田の球威は全国でもソコソコ通じると思います。 打線も草清を軸に機動力を駆使すればかなり期待できます。 なにより日南学園というブランドは甲子園では大きな武器になります。 少なくとも3つは勝って欲しいですね。 健闘を期待しています。 決勝戦 日南学園‐延岡学園 7月27日=サンマリンスタジアム宮崎=
その2校とは、第1シードの延岡学園と、第7シードの日南学園です。 宮崎県の北と南に位置する私立の強豪校同士が1枚のキップを懸けて戦うことになりました。 いやぁ・・今日の準決勝戦は大変な1日になりましたね。 宮崎市の中心部は快晴というのに20kmと離れていないサンマリンスタジアムがある熊野は土砂降り。 テレビを点けたら画面いっぱいに「池」が広がっていました。 全く信じられない光景です。 そんな中で第1試合は延岡学園が10−7で乱戦を制し、昨年惨敗の雪辱を期した宮崎商業を返り討ちにあわせました。 「宮商の打線はほんものだ!」、「延学の投手陣では宮商打線は抑えられない」などなど・・・。 開始前、試合予想がアッチコッチで行われていましたが、もっともらしいことを言っても、所詮野球は筋書きのないドラマ。 どう転ぶかやってみなければわかりません。 もっとも、あぁじゃこうじゃと予想するのが楽しみではありますが・・・。 結論は、なんだかんだ言っても第1シード・延岡学園。 シンザンみたいにどんなカタチでも勝ちは勝ち・・・・・。おっと、馬に例えて失礼しました。 これまでの試合展開からすると劣勢も予想されて当然でしたが、強いチームは負けない、上位戦になればなるほど力を発揮するいわゆる底力と言うヤツでしょうか。 そんな印象を持ちました。 かくして2年連続夢舞台出場に王手をかけました。 宮崎県の学校で夏の大会連続して甲子園に出場したのは昭和38・39年の宮崎商業が唯一です。 今年はそんなジンクスを破るだけの力と目に見えない力を延岡学園が兼ね備えているような気がします。 さて、第2試合は第1試合の雨の中断や乱打戦によるゲームの延伸をモロに受けての試合開始。 日南学園対鵬翔高校の一戦は1点を争う好ゲームを展開、3−3のまま延長戦に突入しました。 時計はとっくに19時を過ぎて辺りは薄暗くなり、高校野球としては何年ぶりのカクテル光線のもとでの試合でしょうか。 テレビの画面を観ていたら昼の試合とはまるで違う鮮やかさ。 選手たちにとっては何よりの思い出になったことでしょう。 試合は延長12回表、日南学園が3点を勝ち越しそのまま試合終了。3年ぶりの決勝にコマを進めました。 時計を見るともうすぐ20時。選手たちには長い1日になったことでしょう。 いよいよ、明日は決勝戦。 どうなんでしょうねえ。 ここまでの試合をみると投打とも延岡学園に1日の長があるような気がします。 なにより長池・濱田の中軸に続き下位を打つ谷村が当たっていてポイントゲッターになっています。 ただ、5番に固定し続ける1年生・岩重にはやっぱり荷が重たそう。 8・9番辺りに下げて楽に打たせてやれば力を発揮すると思うのですが・・・。 投手は、宮商戦で満を持して門前も持ってきましたが、審判が際どいコースを取ってくれない不運があったとは言え通じませんでした。 濱田も宮商の打撃の前にこれまでと違う苦投を強いられていました。 決勝はそれなら3回戦で好投した上米良の起用かと思ったりしますが・・・・。 まだ1年生。 重本監督もそこまでは怖くて出来ないでしょう。 日南学園は主砲・草清の前にどれだけ走者を貯められるかというのがひとつのポイントでしょう。 ここまでの試合、特にこの2戦は完全に受けに回った試合展開です。 なんども目をつぶる場面を切り抜けての決勝戦進出です。 投手陣は主戦・古市の制球が戻ってくれば、寺原、村田と球威のある投手を擁しており延岡学園より上かも知れません。 先手必勝、主導権を握ることが日南学園の勝利の条件でしょう。 戦前の予想からすると宮崎日大のここでの敗退は意外でしたが、ほかのチームは現在の力からするとほぼ順当に勝ち上がってきたと言えるのではないでしょうか。 負けた都城東高や都城商業も勝ったチームと遜色ない戦いをしての敗戦で、実力さはあまりないと思います。さて、もう少し準々決勝に触れてみます。 最初に登場した延岡学園ですが、宮崎北高と対戦し中盤まで抜きつ抜かれつのシーソーゲームを展開、結局終盤、中軸に連打が出て接戦にケリをつけて勝ち上がりました。 ただし、試合内容は誉めたものではありません。 なんと言っても柱になる投手がいません。 この日登板した森松は初戦宮崎学園戦に続いての先発でしたが、どこか危なっかしく簡単に相手に点をやってしまう印象を受けます。 球は結構速いのですが、制球と打者との駆引きはまだまだ安心して見られる領域ではありません。 頼りになるのは主将の濱田投手ということになり、初戦に続きこの試合も大事な場面を任されていました。 3回戦で好投した1年生の左腕上米良を起用しなかったのは、重本監督の信頼がもうひとつと言うことなのでしょうか。 柱になるべき左腕の門前がどのような状態かわかりませんが、いずれにせよ今の投手力では不安感はぬぐえません。 一方、打線の方は3番長池、4番濱田の中軸に当たりが戻り、谷村も復調著しいものがあります。 しかしながら、1番小幡、2番森松、9番大平などは本来の打撃からすると、本調子に程遠い気がします。 また、将来の延学を背負って立つ1年生の岩重を5番に固定していますが、夏の独特の雰囲気の前に自分自身が見えていない感じがします。 本人にはいい経験になっていることと思いますが、いざ勝負となれば別。 他の1年生も含めこんな大きな大会で結果を出し自信にしてもらいたいものです。 宮崎商業は、今日の試合を含め打撃が抜きん出て好調です。 特に、今日の準々決勝都城商業戦は、出場校のなかでもトップクラス入る2年生の好投手温水賀一に対してもこれまで同様、腰の据わった素晴らしいバッティングを披露していました。 特に、この大会で1番に抜擢されている三森、3番主将の大島、4番主砲の永山や下位バッターを含む全員がノビノビとスイングしています。 3試合連続の二桁得点、ふたけた安打は4強に残ったチームの中では出色でしょう。 問題は投手力です。 確かに、ここには吉田奈緒貴という大会屈指の好投手がいます。 しかし、この大会に入って相手にそんなに点はやってはいませんが、見た感じ調子は今ひとつの印象を受けます。 いずれも点差が開く展開で全力投球をする場面がないこともありますが、接戦を経験していないことで今後の試合に影響を与えないといいのですが。 特に、今日の試合では出てきた投手が次から次と制球を乱し自滅していましたので余計そう思います。 日南学園は、投手の古市や打線の中核草清など投打の柱がしっかりしていて総合力があるチームとの評価でした。 大会の序盤戦は組み合わせに恵まれたところがあり順当に勝ち上がってきました。 ただ、都城東高との4強進出を懸けた一戦はいただけません。 打線は都東の本来野手ながら好投した福永の前に1点取るのがやっとの状態。 6月の県選手権でも高鍋の好投手の緩急をつけた投球の前に成すスベなくゼロ封を喫し敗退していましたが、看板の打撃がこの程度では先が思いやられます。 加えて、そのスピードで十分通用するはずの左腕古市の制球が定まりません。 毎回毎回、四死球を連発しランナーを貯めては野手は堪りません。 しかし、内外野とも軽快な動きで都城東に点を与えなかったのが唯一の収穫でしょうか。 鵬翔高校は第6シードですが、今年はほとんど試合を観ていませんのでなんともコメントしようがありません。ただ、昨年の新人戦では都城商業に敗れたとはいえ準優勝を飾っています。 続く秋季九州大会県予選でも8強入りを果たしています。 轟木達也という2年生の好投手がおり、この大会、準々決勝入りは当然といえば当然でしょうが、同じパートに武田投手がいる宮崎日大が控えていてどうしてもそちらに目が行ってしまっていました。 ところがどうでしょう。 宮崎日大との一戦は両チームのエースが好投し、終盤まで0−0と非常に緊迫した投手戦が展開されました。結局、9回裏宮崎日大武田にアクシデントが発生、代わった日大中野が1死満塁から代打に起用された鵬翔前田にレフト前に運ばれ万事休す。 武田の夢はついに叶いませんでした。 鵬翔はこれ以上ないサヨナラという形で4強進出を決めました。 この試合は最少得点の1点に留まりましたが、相手が超高校級の武田で致し方ありません。 もともと打撃には定評があり、あとは甲子園を意識せず、普段通りの精神状態でプレーできるかにかかっています。 ところで、どこが甲子園キップを手にするか。今までの展開を観た範囲ではやっぱり延岡学園でしょうか。 ただ、投手陣が踏ん張ればと言う条件がつきますが・・・・? 2回戦日章学園対都城工業(アイビースタジアム)
ここまでシード8チームのうち7チームが順当に勝ち上がりました。 負けたのは都城泉ヶ丘ですが、相手が実力校の都城東です。 都東は春の九州大会県予選で泉ヶ丘に大敗を喫しており、この試合に並々ならぬ決意で臨んだ結果、雪辱を果たしたと思います。 概ね波乱なく大会が進んでいます。 その中で上位シード校の中では宮崎商業の戦力の充実が目立っていました。 ひとつのヤマと見られていた初戦の聖心ウルスラ戦で打線が爆発、大量12点を挙げました。 特にクリーンアップは主砲の永山が一発ライトスタンドへ放り込むなど3人合わせて6安打と絶好調。 9番で投手の吉田の2本塁打には唖然とさせられました。 投は先発した主戦吉田が5回を投げ山崎、籾木、長倉と小刻みの継投と余力残して3回戦に勝ち進みました。宮崎日大は、宮崎第一と対戦、初回に1点先制され受けに回ったのか、攻撃陣は第一の左腕倉岡の前に7回まで散発の4安打に抑え込まれ活路が見出せません。 8回にようやく打線がつながり4点が入りましたが、先を見据えると課題を残した感じです。 しかしながら、大会ナンバーワンの大型右腕武田は健在です。 初回に1点を献上しましたが2回以降は立ち直り結局、失点は1点のみ。 奪った三振は11個に上りました。 日大が覇を手にするには武田の好投が絶対条件ですが、そのためには打線の援護が不可欠です。 これから日程が過密になり炎天下の厳しい環境のもとで試合が続くことを考えれば、早い回から主戦を楽にさせる試合展開が是非とも必要でしょう。 第一シードの延岡学園は、「どうかなあ」と言った試合でした。 もちろん初戦の緊張はあったと思いますが、投打ともいま一歩の状態でしょうか。 宮崎学園戦は先発がいつもはセカンドを守る森松。 当然、門前がくるものと思っていたところ、どうやらちょっとした故障で背番号1はサードを守る濱田晃が付けています。 この試合では先制するも宮学の追い上げに遭い、中盤から濱田晃にスイッチ。 9回には門前を登板させましたが、万全ではなく濱田がふたたびマウンドへと言うあわだだしさ。 打線も5点は取りましたが、主砲の濱田も投手をやり、いらぬ神経を使い精彩を欠いていました。 延学は、17日の第一試合で宮崎大宮と3回戦を戦いました。 結果は7回コールド、得点は7−0でした。 2回に上米良のライトオーバーの3塁打で2点先制すると続くラストバッター・大平がセンターへタイムリー打でこの回3点、3回は4番濱田の左中間深くの3塁打などで2点を挙げ試合を優位に運びました。 しかし、それでも打線は見た感じいま一歩。 リリーフした大宮の右の主戦・菊池のスライダーにまるでタイミングが合いません。 期待の1年生・岩重は2三振、長池も足元に向かって落ちてくる球に合わせられません。 ようやく打線が目を覚ましたのは7回でした。 この回先頭の森松がレフトフェンスに達する2塁打で出塁すると続く長池は、前打席のふがいない三振が脳裏にあるのか、明らかに気合が違っていました。 ファールになりましたが初球から大きな当りがライトへ飛んでいきます。 そして3球目真ん中高めのスライダーを右中間へ2塁打、守備がもたつく間に3塁へ。 続く濱田がセンターのはるか頭上を越す安打でやっとコールドに持ち込みました。 この場面だけはさすが延岡学園の打力を見せ付けられた気がしました。 この日の収穫は濱田晃成でしょうか。 3打数3安打。しかも得意なおっつけてフェンス際まで運んだ打球が2度、昨夏の打撃を見ているようでした。 そしてもうひとつ先発した1年生の左腕・上米良。 直球主体にスライダーとシュートをコーナーに配する抜群の制球力で大宮打線を被安打2に封じ込めました。1本立ちすれば延学には大きな存在になりそうです。 しかし、問題はまだ打撃です。 後半大宮の投手の球に慣れてタイミングがあったのでしょうか。 良い当りを連発しましたが、スライダーに対してのあのもろさを見ると、宮崎商業の吉田のスライダーは打てないのではと正直思いました。
![]() 第93回全国高校野球選手権宮崎大会の組み合わせが決まりました。 パソコンの調子がいまひとつで組み合わせ表が鮮明ではありません。ご勘弁を。 さて今年の組み合わせをみてみますと有力校が適当にバラケ、組み合わせとしては概ね順当ではないでしょうか。
シード校の対戦相手もまずまずで波乱の起きる可能性は低いような気がします。 その中で第一シードの延岡学園に挑む宮崎学園は春の九州大会県予選で10−11と打撃戦の末、僅差で敗れており絶好のリベンジの機会を得ました。 本番に向けて一段と気合が入ることでしょう。 延岡学園は、やはり重本浩司監督の采配が大きいでしょう。 昨年春に就任したときは、投攻守がバラバラで手探り状態だったチームを短期間に掌握、夏の宮崎大会を勝ち抜き甲子園まで導きました。 新チームになってからも秋春の九州大会県予選を制覇、春の九州大会では入学したばかりの1年生を多数起用するなど常勝チームへの布石を着々と打っています。 もちろんこの夏も目指すは甲子園。 それも選手は「甲子園で2勝すること」と控えめな(?)目標を設定しています。 宮崎の場合、夏の甲子園に2年連続出場したのは昭和38年、39年の宮崎商業が1度あるのみ。 いつしか夏は同じ学校が連続していけないと言うジンクスが出来上がりました。 新チーム結成時から手塩にかけて育ててきた今年のチームは昨年より仕上がりは早いはず。 46年ぶりにジンクスを覆す可能性大とみます。 宮崎商業は、難敵・聖心ウルスラです。
打線は大島恭平、主砲の永山慶志郎を中心に破壊力に富んでいます。 ウルスラ戦を乗り切れればあとは上位へ間違いなく来るはずです。 宮崎日大は、初戦の相手が昨年準Vのメンバーが残る宮崎第一です。 大会ナンバーワン右腕・武田翔太投手がいつもの投球をすれば問題はないと思います。 一方、宮崎第一は昨年決勝進出の立役者になった主戦・倉岡竜司が新チームになって以降、今ひとつ伸び悩んでいて昨年の実績と現実が重なり合って、なかなか思うような投球が出来ないジレンマに陥っているようにも見えます。 気迫を前面に出す右の吉田耀介とともに昨年の再現を目指しますが果たして今年はどうか。 都城泉ケ丘は、同じ地区の都城東との初戦がカギでしょうか。 春には12−1と大勝している泉ケ丘ですが、投打にまとまりのある都城東もリベンジを果たそうと意地でぶつかってきますので、第二シードといえども油断は出来ません。 日南学園は3回戦で対戦が予想される高鍋との一戦が注目されます。 最速140`を超えるストレートが武器の左腕・古市賢助やスライダーなど変化球のキレと直球の緩急で勝負する寺原寿隆と好投手を擁し、打っては県下有数のスラッガー草清優真を中心に高い戦力と厚い選手層を誇る日南学園ですが、過去1年間の戦績は6月の県下選手権のベスト4が最高と少々期待はずれに終わっています。
対する高鍋は春以降長足の進歩を遂げています。 赤木亮介、前田光紀、古藤誉人を中心とした打線に迫力が増し、投では河野雅貴の投球が安定してきました。 河野投手は打者との駆引きに長けていて、130`そこそこの直球に緩くて落差の大きなカーブで打者のタイミングをはずす投球に磨きがかかってきました。 都城商業は昨年秋の新人戦を制しました。 本格派右腕の2年生温水賀一を中心に守り勝つ野球で頂点に上り詰めました。 しかし、そのあとの公式戦では早々と敗退、結果が出ていません。 本番では初戦の相手は本庄高校です。 力的には優位なはず。ここで勝って波に乗りたいところでしょう。 その他では新人戦で決勝まで進出した鵬翔高、投打にまとまりがある宮崎農業、春の九州大会県予選で4強まで行った延岡星雲、選手層が厚い都城高校、日向高校さらに感染症の惨禍に見舞われた小林西高にも頑張って欲しいと思います。 梅雨の後半を迎えてやっと天気が持ち直してきた今日この頃、これまでの雨天続きから練習不足ぎみの各校ナイン。 ここからが本当の意味での正念場です。 大会までの2週間余りの仕上げ次第で結果が大きく左右されそうです。
実を言いますと、延岡学園の試合を、通して観たのは今日が始めてです。 県大会の準決勝、決勝戦の結果から打撃も相当なものと思っていました。 事実、初戦で大分工業の148km右腕を攻略してその感を強めました。 そして、今日の2回戦。 選手たちは大会の雰囲気にも慣れて普段の実力を十分発揮するはずです。 しかし、相手は実績豊富で伝統のある東北の雄・仙台育英です。 投打ともにハイレベル、特に宮城大会決勝で32安打をかっ飛ばし、28点も叩き出した打線を延岡学園の坂元投手が抑えられるのか。 145kmを超えるストレートと、スライダー、チェンジアップの緩急で攻めてくる左右の両輪から点が取れるのか。
そして、プレーボール。 一回表、延岡学園に予想もしない守備のミスが連続して1点を先制されました。 一死後、2番打者・庄子光の打球は緩いセカンドゴロ。 これを待って捕ろうとした矢野丈裕2塁手がファンブルして打者を生かしてしまいました。 続く3番・佐藤貴規のライト前のゴロで3塁を狙った庄子を刺そうとして遠投を試みた送球がスタンドまで達し、労せずして相手に1点が入りました。 この辺りのプレーはまるで甲子園初戦でガチガチに緊張しているようなまずい守備と言えましょう。 そう言えば今日のライトはいつもサードを守る浜田晃成選手が入っていました。 重本監督の選手起用がはじめから狂った感じです。 宮崎大会や甲子園初戦で当たりの出なかった小代康禎を控えに回したための措置のようですが・・・。 しかし、ことバッティングに関しては素晴らしいの一言でしょう。 一回裏、先頭の黒木亮太がセンター前打で出塁、2番・長池城磨はショート左の内野安打で続きます。 3番・押川龍太が送った一死2、3塁の好機に打席に立った4番・浜田は相手左腕・木村謙吾の初球ど真ん中ストレートを振りぬくと打球は逆風を突き、ライトフェンスを直撃する3塁打となり2者が還りあっさり逆転しました。 6番・横山雄二も投手強襲のヒットでこの回、3点目が入りました。 延学の打撃は想像以上です。 しかし、主戦・坂元悠貴もピリッとしません。 二回表、仙台育英にヒットを連ねられ味方のまずい守備も重なりこの回大量5点を失い逆転されました。 重本監督はこの回途中に、ファーストの押川をマウンドに上げ何とか育英の猛攻を食い止めました。 「あぁ〜この先何点取られるのか」そんな諦めのムードが序盤からテレビ桟敷に漂いだしました。 ところが、今日の延岡学園の打撃は違います。 三回裏、先頭の押川が中前ヒットで出たのを足がかりに内野安打と四球を絡めた無死満塁の場面で、6番・押川が右中間を突破する3塁打を放ち3者を迎え入れ同点、さらに7番・坂元が替わった育英の右腕・田中一也からセンターオーバーの3塁打でこの回4点目が入り、またまた逆転しました。 一回の延学の打撃を見て、すごいと思いましたがこの回はなんと表現したら言いのでしょうか。 間違いなく仙台育英の迫力を上回っています。 まさに全国クラスと呼んでいいでしょう。 少なくともここまでは・・・・。 ところがです。
最速146kmのストレートにスライダーとフォークの緩急と高低を意識した投球に延岡学園打線がまったく沈黙してしまいました。 四回の4番・浜田から六回先頭の9番矢野まで6者連続三振を食ってしまいました。 決め球はほとんどが低目のフォークです。 一方、三回から再びマウンドに戻った坂元ですが、それまでとは見違えるような球を低目に集めだしました。テンポの良い投球にバックもファインプレーで盛り立て、序盤に活発に点が入った試合は一転して投手戦に様変わりです。 五回に仙台育英が1点挙げ7−7の同点にしてからは両チームともに1点が遠くなってしまいました。 前半と後半でこれほどゲーム内容が極端に違う試合なんて見たことがありません。 それでも後攻めの延岡学園は、勝ち越しあるいはサヨナラのランナーを塁に出し攻め立てますが、あと1本が出ません。 惜しかったのは八回裏だったでしょうか。 一死1、3塁で最も頼りになる3番・主将の押川の初球に意表を突くスクイズを敢行しました。 押川は見事投手前に転がし3走・矢野が勝ち越しの生還を果たすはずでした。 が、相手投手の好フィルディングとわずかに遅れたスタートで本塁寸前憤死。 スクイズした押川もタッチプレーを呆然と見つめるだけで1塁に走らず結局、併殺に倒れチャンスは一瞬にしてついえました。 その後、九、十回と1本出ればサヨナラのチャンスを作りますが、育英田中投手の前に抑えられ決着をつけることができないまま、十二回表、育英打線に3本のヒットと犠飛で3点を入れられ延岡学園は、残念ながら2回戦で敗退しました。
守備のチームが自分たちのミスでやらなくても良い2〜3点を献上、確かに打力で失地を挽回しましたが、主導権を完全に握るところまで行かず、終盤のチャンスもモノに出来ませんでした。 確かに良く打ちましたが、肝心のところでは相手投手のスライダーやフォークに空を切り続けました。 速い直球には十分対応出来ましたが、全国クラスの鋭い変化球には残念ながら歯が立たなかったというのが敗因でしょうか。 さらに、相手の機動力に対してはほとんど無策、特に投手のけん制やクイックなど盗塁を防ぐ策は全く出来てなく、スチールに対しては、ほとんどフリーパス状態。 今後の大きな課題でしょう。 しかしながら、今日の試合は、延岡学園の名を全国に轟かせるに十分な戦い方だったと思います。 浜田、長池選手らが新チームの核として残ります。 甲子園の経験を糧にもう一肌脱いだ勇姿をまた見せてらいたいと思いました。 ともかく延岡学園のみなさんお疲れ様でした、みなさんの真摯で粘り強い戦いは宮崎県民に勇気と感動を与えたことは間違いないと思います。
初出場した時、そう昭和53年の60回記念大会で富山県代表の石動(いするぎ)高校に勝利して以来の勝利ですか。 長かったですね。
そう言えばセンバツに出場した宮崎工業も半世紀ぶりに甲子園で勝利を挙げました。 大会5日目の第1試合に登場した延岡学園は、大会前の多くのマスコミの評価はABC3段階でCランクと言う低いものでした。 無理もありません。 5月下旬から口蹄疫の影響で夏の本番までの2ヶ月間、対外試合が出来ない状態に置かれましたから。 そして迎えた初戦、対戦相手の大分工業の主戦・田中太一投手は、最速148kmのストレートと縦に割れる変化球を操り、バッタバッタと三振の山を築くドクターK、プロ注目の右腕です。 新聞ヤテレビなどでは戦前から大分工業が勝つことを予想したコメントばかりが目につきました。 マスコミ報道を見聞きして自分達の評価の低さを知ったはずの選手達には、程よい発奮材料になったことは容易に想像できます。 9時28分試合開始。 先発の坂元悠貴投手は、1、2番バッターを三振に切って取る上々の立ち上がりです。 「これはいける!」と思った瞬間、3番・平山慧に右に流され、4番・平野航史にはセンターへ、そして5番・渡辺脩平にはレフトへ引っ張られるなど、いずれもスライダーが曲がり切らずに高めに入ったところを痛打され1点を失いました。 ただ、この場面2走が投球と同時にスタートを切っていたためにホームインできましたが、普通のスタートでは本塁寸前タッチアウトということが想像出来ます。 左翼手・長池城磨のバックホームがそれだけ素晴らしいものでした。 相手投手が良いだけに延岡学園としては、先制したかったところですが、序盤から逆に後手に回ってしまいました。
序盤の坂元はストレートは最速138kmとまずまずでしたが、スライダーのコントロールが今ひとつで大分工打線に狙われていました。 三回には1死走者なしから3番バッターに四球を与えたところで重本監督が動き、1塁を守る押川龍太をマウンドへ送りました。 宮崎大会決勝でも同じような入れ替えがありましたが、今日はもっと早くに交代です。 これ以上の失点は致命傷になると読んだのでしょう。 押川は次打者に死球を与えましたが、145kmと速球が走り後続を切って取りました。 一方、延学打線はこの日最速145kmを記録した大分工・田中投手に対し得意のストレートを積極的に振っていきました。 宮崎大会の準決勝で対戦した宮崎商業・主戦吉田奈緒貴投手の直球を攻略した自信みなぎる打撃が見られました。 三回裏は先頭バッターの黒木亮太が、ストレートをセンター前にはじき返して反撃開始です。 2番・長池城磨は三振に倒れましたが、黒木が盗塁に成功、押川の1塁ゴロで3塁に進んだ黒木を4番・浜田晃成が、田中の143kmストレートを見事にセンターへ打ち返し1点差としました。 しかし、大分工は五回表、スクイズで追加点を挙げ差はふたたび2点差となりました。 延岡学園も負けてはいません。 五回裏、3番・押川が田中のストレートを引っ張ると打球は右翼フェンスを直撃する3塁打となり、またまた得点チャンスを迎えました。 この辺り延岡学園の打棒が光ります。 ここで4番・浜田に打席が回りました。
マウンド上の田中は、延学打線に痛打を浴び「なぜ打たれるんだ?」と自問自答しているように見えました。延学2番手の押川は得意のストレート中心に大分工業打線を抑えていましたが、六回ピンチを迎えると重本監督が再度坂元をマウンドに上げ、押川を1塁ベースに戻しました。 その裏、延岡学園にチャンスが訪れます。 この回先頭の坂元がヒットで出塁すると次打者がバントで送って1死2塁の場面、1番・黒木の当りはレフトへ、2塁走者坂元は自重して1死1、3塁、さらに黒木が2盗に成功、絶好の逆転機を迎えました。 3番・押川はストレートを振りぬくと打球はセンターへ。 3走が返り同点、2走の黒木も本塁を狙いましたが、好返球の前に逆転はなりませんでした。 しかし、延岡学園の打力は見事です。 試合は、先行する大分工業に粘る延岡学園という図式で進み終盤へ。 延岡学園・重本監督は、七回までは主戦坂元と主将・押川をマウンドへ上げて大分工に応戦しました。 そして、ピンチを迎えるたびに交替させて相手打線の目先を狂わせました。 八回途中からはタイプの異なる技巧派左腕の小田原利樹投手をマウンドに送りました。 県大会初戦で好投した小田原はこの試合でも持ち味の制球力にモノを言わせ、大分工に追加点を許さず、試合は4-4のまま延長へともつれ込みました。 迎えた十回裏、先頭の横山雄二が左前打で出塁、すかさず2盗に成功、さらに送りバントや四球で1死1、3塁とチャンスは広がりました。 バッターは9番・矢野丈裕です。 しかし、重圧の前に矢野はうまくバントができません。 重本監督のスクイズのサインに2度失敗し、1球はさんだ4球目にスリーバントのサイン。 矢野は、大きくウエストした田中の投球に飛び上がって当てようとしましたが、バットが届かず三振に倒れました。
延岡学園は、この試合持ち味の堅守とめまぐるしい投手交代で塁上を賑わす大分工業に大量点を許さず、攻めては相手の弱点を突いた足を絡めての攻撃で粘り強く大分工業を追い詰めました。 機動力は県大会ではあまり見せなかったパターンで、延岡学園の潜在能力の高さを見せつけました。 それにしても、若干28歳の重本監督の選手の起用は今までの宮崎の指導者にはなかったもので、思い切りの良さと勝負どころを心得た采配には非常に鮮烈なものを覚えました。 就任してわずか4ヶ月で甲子園にチームを導く手腕はタダものとは思えません。 選手とそう変わらない年齢の強みを活かして、率先垂範で選手の心をつかむ掌握術、今までの実績はなくとも、甲子園で勝つ術を知っている若干28歳。 これからどんどん経験を積めば、もしかして深紅の大優勝旗はこの人が・・と大きな可能性を感じました。 ところで、延学の2回戦の相手は仙台育英高に決まっています。 延学の選手たちは、試合開始の挨拶で整列した時、「ワアー!フテェー!!」と感嘆の声を上げることでしょう。 大会参加校を紹介する雑誌を見ると、仙台育英には180pを超える選手がズラリと並んでいます。 しかも体重からするとガリガリはひとりもいません。 みな腰回りがガッチリしているタイプです。 宮城大会の決勝戦で前代未聞の28点をたたき出した打線の迫力は相当なものでしょう。 投手も140q半ばの速球を投げる左右の2枚看板を揃えています。 相当手ごわい相手ではあります。 しかし、延学の打線は何人もの好投手を打ち崩してここまできました。 速球には自信を持っています。 問題は投手陣。 初戦で球が高めに浮いた主戦・坂元がどんなピッチングを見せるかに焦点が集りそうです。 2戦目も手に汗握る好勝負が期待できそうです。
4月20日に第1例の発生が確認された口蹄疫禍。 発生当初は、これほどまで多方面にしかも長期間に渡って影響を及ぼすとは想像もできませんでした。 そんな口蹄疫の影響をモロに受けて県内球児も翻弄(ほんろう)され続けました。 5月下旬から、公式大会中止、県外・県内での対外試合禁止、他校との合同練習の禁止や、中には使い慣れたグランドさえも使用することを禁止された学校までありました。 そうした苦難の中、第92回全国高校野球選手権宮崎大会が7月16日に開幕、準々決勝戦までは選手や部員とその家族だけしか球場で観戦できない無観客で試合が行われました。 7月27日午前0時に宮崎県の東国原知事が非常事態解除の宣言を行い、これを受けて準決勝戦から一般客も入場を許可されて、ようやく本来の姿で試合が行われるようになりました。 5月下旬からポッカリ空いた穴、2ヶ月間のブランクが大会の性質や優勝の行方にどう響くかは、何しろはじめての経験で未知数の部分が多く、予想するのが大変難しい大会でした。 結局、準決勝戦を迎えるまでに、第3シードの宮崎商業を除いてすべての学校が姿を消してしまいました。 宮崎商にしても準決勝は大差で破れ去るなど戦前、有力校と目されていた学校が力を十分に発揮することなく敗れ去った現実は、この2ヶ月間の調整がいかに難しかったか如実に表わしています。 やっぱり口蹄疫の影響を色濃く反映した異例の大会だったなあと改めて思います。 決勝戦に勝ち残ったのは、宮崎第一と延岡学園でした。 もちろん決勝という大舞台では初めての顔合わせです。
試合前は延岡学園優位という声が多数でした。 試合開始早々、延岡学園に好機が到来、5番・小代康禎が右翼に打ち上げ3塁から長池城磨が先制のホームを踏みました。 三回には、主砲濱田晃成のタイムリー2塁打でさらに1点を追加と、予想通り延岡学園が主導権を握りました。 と、ここまでは延学のペースでさらに畳みかけていくのが延岡学園の必勝パターンです。 しかし、さすがは宮崎第一のエース・倉岡、緩急を付けて延学に追加点を許しません。 倉岡が踏ん張っている間に第一は四回に相手バッテリーのミスで1点、さらに次の回は5番・前田尚輝のセンター前に落ちるタイムリーで同点に追い付きました。 接戦時は後攻め有利のセオリー通り、この辺りは完全に流れが第一に傾いていました。 準決勝までの戦いを彷彿とさせる攻撃を展開していました。 しかし、ここで動いたのが延岡学園の重本浩司監督です。相手打線が主戦・坂元悠貴の投球にタイミングが合ってきたと見るや、すかさずファーストに入っていた主将・押川龍太をマウンドに上げました。 押川は、得意の球威あるストレートで押し、期待に応える見事な投球を披露しました。 これで相手に傾きかけていた流れを食い止めることが出来た延岡学園が、ふたたび息を吹き返し終盤に打線がつながり4点を追加、勝利を不動のモノにしました。 中盤の同点にされた場面、普通ですと、「エースと心中、打たれても主戦なら納得」と変な美学が横行する昨今、この機を見るに敏な若手監督の決断は速く、この決断が勝利を大きく手繰り寄せたと言うことが出来ます。 さらに終盤、押川が四球から崩れかけると、ファーストベースで自分のこの試合の投球を反省していた主戦・坂元を再びマウンドへ。 坂元は、前半の轍を踏むことなくしっかり自分の投球をし、最後の打者を三振に切って取り甲子園キップ手にしました。 6−2、スコアだけ見れば、延岡学園の完勝のようにありますが、少なくとも前半だけ見れば、安打数は宮崎第一が上回っており、塁上にランナーを賑わすなど試合を優位に動かしていたのは、むしろ宮崎第一の方でした。 粘り強くてしつこい打撃や好投手・坂元に向かっていったガッツなど2年生が大半を占める宮崎第一にとっては、来年、非常に楽しみなチームが出来上がるに違いありません。
特に押川の球威は、甲子園でも大きな武器になりそうです。 一方、打線ですが準々決勝の宮崎工業・浜田智博投手にてこずったものの、準決勝宮崎商業・吉田奈緒貴投手の速球や宮崎第一の変則左腕・倉岡など全国で通用するいろんなタイプの投手と対戦、打ち崩した自信はとてつもなく大きいと思います。 どこからでも点が取れる打線の中にあって、1番・黒木亮太、2番・長池城磨、3番押川龍太、4番濱田晃成、5番小代康禎の上位打線は巧さと力強さを合わせ持っています。 下位も長打力を秘めています。 準決勝、決勝戦で1番から9番までの打線の中で特に目立ったのが、2番長池と4番濱田でしょうか。 いずれも2年生の右投げ左打ちの選手です。 外角の球はバットに乗せるようにレフト方向へ運び、真ん中から近目の球は思い切り引っ張り長打を連発していました。 主砲の濱田は準決勝、決勝の2試合で7打数7安打と絶好調。 いずれも真芯で捉えていました。 濱田の打撃センスは抜群。 周囲を見渡しても出色で県下1、2を争うバッターと言っても過言ではありません。 将来は、プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの先輩・草野大輔選手を凌ぐ選手になっているはず。 濱田選手と言えば父親の晃嘉さんは、昭和56年秋、鹿児島で開かれた九州大会に延岡商業の主戦として出場、ベスト4まで進み、見事翌春のセンバツ大会に出場しています。 いわば父子鷹、親子揃って甲子園出場実現とはこれまた羨ましい限りです。 宮崎大会で披露した力強いバッティングを晴れ舞台で見せ付けてもらいたいものです。 ところで延岡学園の甲子園戦績は今ひとつの感があります。 昭和53年に始めて出場したとき、初戦で富山県の石動(いするぎ)高校に勝った記憶がありますが、その後は春、夏通じて勝利がひとつもないはず。
ただ、今年のチームはそんなムードを吹き払う実力を備えている気がします。 組み合わせにもよりますが、上位戦に顔を出す活躍を期待しています。 若干失礼ながら、意外な気がする一方で、準決勝までの戦い方がまるで違っていますので決勝戦でどんな展開が待っているのか大変楽しみでもあります。 まさに筋書きのないドラマを堪能出来そうな一戦です。 準決勝 宮崎第一‐佐土原高 7月27日第1試合=サンマリン宮崎=
強いて挙げると、投手力でしょうか。 主戦福中涼を押しのけ2年生左腕の倉岡竜司が、投げるたびに大きく成長し第一の押しも押されもしないエースとして、この大会で大車輪の活躍をしています。 制球が安定していて内角を鋭く突く強気のピッチングとランナーを出しても点をやらない粘りの投球が、味方の反撃を引き出し快進撃の源になっています。 準々決勝の宮崎日大戦は毎回のように無死から走者を背負いながらも、初回の2点だけに抑え、準決勝の佐土原高戦では序盤から劣勢を強いられる中、耐えに耐えて味方の反撃を待ち延長戦をモノにしました。 右の福中も決して悪くはありません。 コントロールが身上で内外への絶妙な配球で打者を打たせて取る投球が特徴です。 今大会は2回戦の対泉ヶ丘戦で登板し被安打5に失点2と好投、完投勝ちを収めています。 充実した投手陣と比べて打線は物足りません。 ここまでのチーム打率は2割5分8厘。 勝負強いかと問われると答えに窮します。 頼りになるのは2年生の井上椋介と調子を上げてきた前田尚輝くらいでしょうか。 大会に入って不振を極めていた主砲・浜崎孝太郎が準決勝で2安打放ったのは好材料でしょう。 宮崎第一は12年前、大会ナンバーワン右腕・藤崎紘範投手を擁して、本気で甲子園キップを目指していました。 準決勝までの藤崎投手の好投からすれば、手を伸ばせばすぐ目の前にあった甲子園と言う夢の世界です。当時、学校を挙げてその夢を取りにきました。 しかし、日南学園の打棒の前に夢は打ち砕かれ、その後甲子園はほとんど無縁の遠い彼方に行ってしまいました。 延岡・土々呂中から入学した藤崎投手は、宮崎第一出身では初めて、その年のドラフトで近鉄バッファローズに指名され入団、活躍が期待されました。 しかしながら、華々しい活躍までは至らず約10年間プロで働いた後、3年前に退団しました。 あれから12年。 今年のチームはどこかあの時のチームに似ています。 監督も同じ阿久根真二氏、ただ、二人三脚でチームを指導していた的場仁顧問は退いていますが・・・。 当時も投手力があり打撃は今ひとつ。 12年越しのリベンジ、憧れの夢舞台は、またまた目の前にぶら下がっています。 こんどこそ、こんどこそとナイン、学校関係者はさぞ力が入っていることでしょう。 準決勝 決勝 宮崎商業‐延岡学園 7月27日第2試合=サンマリン宮崎=
打力、投手力、守備力どれを取ってもよく仕上がっています。 その中で守備力の素晴らしさはピカ一でしょう。 三遊間、二遊間を中心に難しいゴロを難なくさばき、外野は強肩、状況判断に優れています。 この大会ノーエラーは、野手の軽快な動きを見れば納得です。 一方、打撃陣ですが、この大会を通してのチーム打率3割1分2厘は、決して高い数字ではありません。 しかし、これは宮崎工業・浜田智博投手、日向高・鈴木隆、志賀、中村の3投手の継投などレベルの高い投手との対戦が多いからに他なりません。 準決勝戦ではMaxが150kmに迫ると評判の大会ナンバーワン右腕、宮崎商業の2年生・吉田奈緒貴投手を打ち込み、6回で12本の長短打を浴びせ、ここまで無失点の剛腕投手から8点を奪いコールドで勝ちを収めています。 トップの黒木亮太が切り込み、2番・長池城磨が器用にバットを操り、中軸の押川龍太、浜田晃成、小代康禎の破壊力、下位に回る横山優、中嶋、矢野丈裕の各選手もシュアーで力強い打撃を見せます。 守りと攻めが好調で、そこに安定した投手力が加われば磐石でしょう。 その一翼を担うのがエースの左腕・坂元悠貴投手。 3回戦の日向高で8回、準々決勝の宮崎工業戦で完投、準決勝は7回を投げて自責点はわずか1と非常に安定しています。 特にコントロールがよく打者を早めに追い込み、的を絞らせない投球が光っています。 ストレートは、よく切れており対戦する多くの打者は威力のある直球に差し込まれて凡打の山を築いています。 両輪を担うもう一人の左腕・小田原利樹投手は身長170cmに満たない小柄な投手ですが、制球力があり安心してみていられるピッチャーです。 今大会では、初戦の妻高との一戦に先発し5回を投げて被安打2失点ゼロと好投しました。 その後登板の機会がなく、いつでもスタンバイの状態です。 こう見てきますと、戦力的には延岡学園の方が上回っていますが、やってみないと分からないのが高校野球です。 しかも勝てば憧れの甲子園出場が決まる決勝戦です。 精神的なモノが大きなウェートを占めるはずです。 やはり、先取点を取った方が俄然有利でしょう。 2日間、雨で待たされた選手達の思い切ったプレーを期待します。 23日にベスト8が決まりました。 3回戦で敗退した第四シードの日向学院を除くと予想されたチームがほぼ順調に勝ち上がっています。 第一シードの日南学園は、初戦の対延岡高は久しぶりの実戦ということもあって、投打とも今ひとつの出来でしたが、2戦目の宮崎学園戦は本来の打撃が戻り4三塁打と本塁打の長打攻勢で10点を挙げコールド勝ちしています。 ただ、左腕エースの古市は持前の速球が走り、6回まで投げて被安打2と、数字の上ではまずまずですが球道が定まらず、ボールが先行する場面が多く見られました。 力の均衡した上位戦はわずかなコントロールミスが命取りになります。 第3シードの宮崎商業は、課題だった打線の充実が際立ちます。 上位の平野、中尾の好調な打撃でチームを引っ張り中軸から下位まで満遍なく当たっていて1、2戦ともにコールド勝ちを収めています。 投手陣は2年生の注目の右腕・吉田奈緒貴が安定しています。 濱田監督は、富山・山崎・黒木の控え投手も積極的に起用、いずれの投手も期待にこたえてまだ相手に点をやっていません。 センバツに出場した第2シード・宮崎工業は、打線にあまり破壊力はありませんが、初戦6個、3回戦も2個と得意の機動力を駆使して自分たちの野球で勝ち上がっています。 これまでの2戦目とも主戦・浜田が一人で投げ抜いていますが、センバツ出場校の宿命でしょうか、浜田投手がライバル校に徹底的に研究されています。 控えの投手がどうなのか気になるところです。
2年生大型右腕・武田は、肉眼で見ても直球は145kmを超えているような威力のある球と鋭く変化するスライダーで相手打線を抑え込んでいました。 新人戦準優勝の延岡学園は投打とも好調です。 特に故障上がりの主戦左腕の坂元の復活が好材料でしょう。 3回戦、日向高との一戦で8回を投げて被安打2の失点ゼロ。 同じく左腕の小田原も初戦で5回をゼロ封しており投手力は万全です。 8強戦以降大きな力になるはずです。 打線は主砲の濱田を中心に秋の新人戦から不動に近いメンバーが名を連ねており、確実性と破壊力を持ち合わせています。 宮崎大宮は、過去1年の公式戦で2度ベスト8に進出した自信がみなぎっています。 初戦の高千穂高戦では、土壇場まで劣勢だった試合をひっくり返しサヨナラ勝ち。 勢いを次戦の日章学園との戦いで如何なく発揮しました。 主戦・立元が内外角に球を散りばめ打たせ取る投球でリズムをつかむとバックはノーエラーで日章学園の焦りを引き出し、攻めては送りバントやスクイズなど小技で挙げた得点を守り切り8強進出です。 いかにも高校生らしいチームでしょう。 びっくりしたのは、佐土原高校です。 大会前から全くのノーマークでした。 初戦こそ西都商業エースに抑えられたものの2戦目で昨年の優勝校・都城商業に、一時は6点差を付けれられていたのを七回裏7点を挙げ一気に逆転、勢いに乗りました。 3回戦も日南高校に終盤追い上げられ1点差から突き放すなど、2試合連続二桁安打と打線が好調です。 投手陣も甲斐、柏田、黒田、郡司と豊富でいずれの試合も継投で乗り切っています。 黒木優也、金丸将也の左右両輪の好投手を擁して甲子園に行ってから早や6年ですか。 果たして、今年はどうなるでしょうか。
ここで波乱です。 第1シードの日南学園が、ノーシードの佐土原高校に1−2で敗れました。 続いて第2シードの宮崎工業も延岡学園に1−2と接った試合をモノにすることが出来ず、春夏連続の甲子園出場はなりませんでした。 第3試合は第3シードの宮崎商業が、ヒット3本とこれまでの打撃がウソのように宮崎大宮のサイドスロー・立元投手にてこずりましたが、六回裏に挙げた「虎の子」の1点を、吉田奈緒貴投手の好投で守り切り4強へ進出しました。 負けた日南学園も宮崎工業も好投手を擁し守備での持ち味は十分に発揮しましたが、少し骨のある投手と対戦した時は打線が沈黙してしまう。 この辺りが今年のどの学校にも共通する特色だと思います。 今年の大会は口てい疫の影響で開幕前の2ヶ月間、対外試合が出来ず実戦経験の無さが指摘されていましたが、ここへ来てその影響が出たと言うところでしょうか。 劣勢に回されたときや緊迫した場面など、ここぞと言う時にそれを跳ね返すだけの経験が足りなかった、つまり精神的な面が今ひとつと言うことが出来ると思いました。 そして準々決勝のもうひとつの試合は、波に乗って投打とも成長著しい宮崎第一が宮崎日大を倒して、ベスト4最後の椅子を手中に収めました。 宮崎日大は、一回裏、二死からの3連打で逆転したまではよかったのですが、二回から毎回のように無死の走者を出しながら、結局1点も取れず、その間に宮崎第一に逆転を許しそのまま押し切られました。 これで4強が出揃いましたが、優勝の行方はまだまだ分かりません。 熱い熱い戦いはいよいよ佳境を迎えます。 これまで試合のある学校の選手と野球部員、保護者だけに限られていた入場制限が準決勝戦と決勝戦は、口てい疫の非常事態宣言が7月27日の午前0時に解除されることから、観客を入れて試合が行われることが正式に決まりました。 口てい疫の発生がなければという条件は付きますが、ファンにとって朗報です。 言うまでもなく戦う選手たちにも一足遅れにはなりましたが、朗報になることでしょう。 第92回全国高校宮崎大会は7月16日に「サンマリンスタジアム宮崎」と「ひむかスタジアム」を使って出場51チームが「憧れの甲子園」目指して熱戦を展開します。 今年は口てい疫が猛威を振るい、しかもまだ完全に終息した訳ではありませんので、試合観戦は当該試合の選手と保護者に限られる異例の無観客試合として行われます。 開幕前の15日、宮崎市熊野の県総合運動公園内にある両球場では、高野連の関係者や報道関係の人々が少しでも良いコンディションで試合をしてもらおうと、グランド整備や報道体制の準備、飾り付けと、湿度80%を超えるまるでサウナの中のような中、汗びっしょりになりながら黙々と作業に精を出していました。
このままの状態が続けば、7月27日の午前0時に非常事態解除の宣言がなされます。 宮崎県高校野球連盟は、あくまで口てい疫のまん延防止、感染防止のため緊急の措置として無観客で試合をすることを決定しました。 決勝戦が行なわれるのは7月28日です。 つまり、口てい疫の安全宣言がなされる予定の次の日に当っています。 この日には、一般観客もスタンドで観戦できるはずです。 このまま悪魔の病気の終息を願わずにいられません・・・・。 16日に開幕した宮崎大会ですが、初日から波乱が起きています。 投打とも高いレベルでバランスが取れていると評価の高かった宮崎農業が、宮崎学園の前に3−10とコールドで敗退しました。 ここにも2ケ月間も対外試合が出来なかった影響が出ているのでしょうか。 一方、学校の統廃合で姿を消す日南工・振徳と日南振徳商・農林の一戦は3-3のまま延長までなだれ込み、15回を戦って引き分け。再試合になりました。 こちらは学校名がなくなるので最後の夏を思う存分戦おうと両チームが死力を尽くした結果でしょう。 もう一度両校とも戦えるのは何よりの思い出になることと思います。 第92回全国高校野球選手権大会が8月7日に阪神甲子園球場で開幕します。 今、全国津々浦々で夢舞台出場を目指して球児たちの「熱い戦い」が繰り広げられています。 しかし、7月10日開幕するはずだった今年の宮崎大会は、開会が7月16日まで延ばされ、大会の華である開会式が行われず、試合観戦は野球部員と父兄だけ。 一般観客は観ることが出来ない無観客の異常な中で開かれます。 かって、こんなことがあったでしょうか。 少しこのことに触れてみたいと思います。 4月20日、宮崎県央の、のどかな農村で飼っていた水牛に異常がみつかり検査した結果、その牛が口てい疫に罹っていたことが判明しました。 今から10年前、「こうていえき ? どこかの国の王族に何かあったのか・・・。」 宮崎と北海道で聞き慣れない名前のこの病気に感染した牛がみっかったと言う報道を聴いた時そう思ったものでした。 あの時は実に92年ぶりの国内感染と言うことで、口てい疫がどんな病気でどうなっていくのか知る由もありませんでした。 宮崎で3軒の農家で34頭、北海道で700頭余りの牛を殺処分しただけで、それ以外への拡散を抑え、一般生活にはほとんど影響を及ぼさずに終息しました。 ですから今回、口てい疫が発生しても前回の例のごとく、どんなに恐ろしい病気かなど気にも留めず、対岸の火事的な見方で推移を見守っていました。 これより先の4月14日、宮崎県高等学校野球連盟総会が開かれ退任する松元泰理事長の後任として猪股整氏(佐土原高)が8代目の理事長に就任しました。 早くから「次の理事長は猪股氏で決まり。」と言われていたほどの人望があり、母校の高鍋高校では監督として昭和58年夏の甲子園に出場するなど実績豊富な、野球とともに人生を歩んできた根っからの野球大好き理事長です。
猪股新理事長の忙殺がこの時はじまりました。 口てい疫は5月のゴールデンウィーク辺りから爆発的な広がりを見せ、牛・豚を飼っている農家はもちろん、一般の人々にもその影響が大きくのしかかってきました。 5月18日に宮崎県の東国原知事が県下に非常事態を宣言すると、一気に緊張が高まりました。 球児たちにも影響が出始め、5月下旬、まん延下にあった高鍋農業高校の実習用の牛・豚が感染し、飼っていた牛53頭、豚281頭の計334頭が殺処分され、野球部グランドのセンター後方の学校用地に埋却されました。 高野連は事態の悪化を受け、5月下旬から始まる、年間5つの公式大会のひとつである県選手権大会の地区予選と本大会の中止を決定。 続けて5月27日には宮崎県全域で終息宣言が出るまで対外試合、他校との合同練習の自粛を打ち出しました。 目に見えない敵がすべてを台無しにし、高野連、高校球児を振り回しだしました。 まさに前代未聞の事態です。 「果して夏の本番は大丈夫なのでしょうか・・・・。」 夏の大会の開催を危ぶむ声が至るところから起きました。 多くの関係者や県民がまん延防止のためウィルスに立ち向かいますが、その勢いが一向に衰える気配がないまま事態は悪い方へ推移していきました。 そして、6月15日に開かれた「夏の大会」運営委員会の中で開会式の中止が決定されました。 6月24日、開かれた組み合わせ抽選会も従来の部長、監督、主将の一校3名出席から、部長、監督のいずれか一人出席に変更されました。 そうした中、ついに夏の大会会場に予定していた「生目の杜運動公園アイビースタジアム」のすぐ近くで口てい疫に感染した牛がみつかりました。
「夏の高校野球」は崖ッ渕に追い詰められました。 それでも抽選会はなんとか終了、試合会場は県の総合運動公園内にある「サンマリンスタジアム」と新たに前の市営球場だった「ひむかスタジアム」を追加、「アイビースタジアム」も制限解除後の使用を見込み会場に充てる措置が取られました。 ただ、事態が動いていますので7月1日に臨時の理事会を開いて、そこで再度日程について話し合うと言うことを申し合わせました。 高野連としては大会実施を前提に最善の策を模索、出来れば観客を入れてやりたいと言うのが本音でしょうが、何しろ法定伝染病が相手、先の見通しが立たない中ではこまめに情報を収集して事に当たるしかありません。 そして、最後の決定を行なうはずの7月1日の臨時理事会で、日程が大きく動きました。 当初の開会日7月10日が、なんと7月16日まで先延ばしされました。 根拠は、今後新たな口てい疫の発生がなければ7月16日午前0時を持って、県内全域で移動搬出制限区域が解除される見通しのためだからです。 つまり、この時点で県内の口てい疫禍に終息宣言が出ると言うことです。 この最終決定には安全が宣言されてたくさんの父兄、友人、観客の見守る中で思い切りプレーさせたいと言う高野連の願いが込められています。 ただ、大幅な延期で全国大会までの時間がなくなるので、日程消化を早めるために前出の3会場で試合を行うとのこと。
宮崎県の鳥 コシジロヤマドリ
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